脱プラスチックへの取り組みとして、竹のサッカー用すね当て作りが中井町の境コミュニティセンターで5月9日に行われた。同町を拠点に多世代交流を広げる活動をしているNPO法人子育ての輪Leiが、サッカークラブ伊勢原FCフォレストに協力した。
「竹のすね当て製作はSDGs(持続可能な開発目標)の活動に含まれるもの。地球環境について考えることを大人から子どもに示そうとコラボで開催した」と話すのは、同法人代表の海野美和さん。会場や材料を用意し、竹の玩具作りの達人でLeiの活動に携わる「竹じい」こと有吉敏一さんが講師を務めた。
クラブの小学5年生16人とコーチらが参加。町内の竹林整備で伐採した竹の板片をサンドペーパーで加工し、表側に各自の背番号を工具で刻んだ。額に汗をにじませながら、ローマ字表記の名前や日本一にちなんだ富士山の図柄などを黙々と入れ続ける子も。完成品を手に「竹じいが丁寧に教えてくれたので、うまくできた」「世界にひとつだけ。軽くて動きやすい」「着けるとひんやりする」などと感想を語り、笑顔を見せた。
有吉さんは「自分で手作りしたことに自信を持ち、笑顔を忘れないで。あなたたちが笑顔だと、家族や周りの大人も明るくなれるから」と小学生たちに呼びかけた。
伊勢原FCフォレストは、伊勢原市と近隣市町の幼児から中学生までが加入するチーム。選手・保護者・コーチが、森を形成する木のように成長することを理想に掲げる。森林資源の循環利用など環境について学んでいるのが特徴だ。国産木材を使用したスタジアム建設も目指している。
影浦奈津子コーチは「人にパワーを与えてくれる自然を守る取り組みは、SDGsの一環。また、ものづくりの体験は集中力を養い、個性の表現方法を覚えることにもつながる。他の学年でも竹のすね当て作りをしていけたら」と語る。
イングランドには、軽量で耐久性のある竹製すね当てを装着しているプロチームがあるという。
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