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大磯きこりラボラトリーの代表を務める 山中 紀幸さん 大磯町大磯在住 44歳

公開:2021年6月18日

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林業の「大磯モデル」実現へ

 ○…里山の手入れを行いながら、山林資源を生かした持続的な林業を目指す。発足から3年、メンバーも70人まで拡大した。「大磯周辺は木材として市場に出すような木は少ないが、薪や加工品にすれば需要がある。また山と住宅が近いため倒木の危険がある木の伐採の依頼もあり、その木も資源として活用できる。大磯に合った林業の地域経済循環モデル(大磯モデル)を実現したい」

 ○…京都府八幡市の出身。盆や正月は両親の実家がある大磯に帰省し、幼い頃から里山に親しんでいた。音楽とラジオが好きで、大学時代はラジオ局でアルバイト。ラジオ業界を志したが、就職氷河期で新卒の募集がなく、米国の大学へ留学して1年待ったが状況は変わらず、次に興味のあった旅行会社へ入社した。5年後に上京し、福利厚生サービス業に転職。結婚し、第2子の誕生に合わせて子育て環境の良い大磯へ移り住んだ。

 ○…大磯暮らしの中で、昔に比べて里山が荒れていることに気が付いた。「誰かが手入れをしないと」「どんなやり方があるんだろう」と調べるうちに自伐型林業にたどり着いた。町でも林業を推進する動きを知り、その受け皿を作ろうと3年前に3人の仲間と大磯きこりラボラトリーを発足。会社勤めを続けながら週末だけ山に入っていたが、昨年に退職して林業に本腰を入れた。「講習会などを通じて林業の裾野を広げていきたい。メンバーがスキルアップして様々な依頼をこなせるようになれば、地域で困っている山林所有者をもっと助けられる」

 ○…学生時代にバンドを組んでいたこともあり、今も家族でカラオケを楽しむ。最近の趣味はサウナ。「夢は自作の移動式テントサウナと薪でイベントを開くこと」と満面の笑顔を浮かべた。

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