中井町
描こう未来の公共施設
町民ら60人がワークショップ
6月28日
二宮町のボランティア団体「葛川をきれいにする会」が6月20日、萬年橋周辺で川のごみ拾いを行い、清掃活動が300回に達した。誰もが水遊びができる清流の復活を目指し、20年にわたり活動を続けてきた。
20日の清掃には、これまでで最多の35人が参加。約1時間かけて川の中や土手のごみを拾い集めた。ペットボトルや空き缶、びん、瀬戸物の破片、ビニール傘、電池、土のう袋、金属製の破砕ごみなどを回収し、分別した。もえるごみが町指定のごみ袋で7袋分。「今日は少なめ。人が集まるスーパーマーケットや人通りの多い場所の近く、川がカーブした所はごみが多い」と代表の長田信夫さんは話す。
この日は、村田邦子町長と新会員の参加もあった。5月に町内で実施された環境啓発イベントの子どもレポーターとして、4月に葛川清掃を体験した小学生とその保護者たちだ。「川のすみっこに意外とごみがあった。ごみ拾いをして環境のために役立ちたい」と小学生。長田さんも「子どもたちが関心を持って参加してくれてうれしい。私たちも元気が出る」と笑顔を見せた。
同会は2001年10月設立。町の総合計画策定に向けて話し合いをしていた「まちづくり100人委員会」の有志11人が葛川の浄化を呼びかけてスタートした。当初は粗大ごみや家庭ごみの不法投棄や、ドブのような悪臭に悩まされたこともあったという。
アユも遡上
年16回、冬場を除く月の第1・3土曜日に清掃活動を実施。水質検査や魚類・底生生物調査のほか、子どもを対象に生き物観察会を開催するなど、葛川に親しむ機会を作っている。きれいになった川には2011年と18年、アユの遡上が確認された。
「清掃300回は、会の中心となって活動を担ってきた今は亡き先輩方やみなさんのバトンリレーでつながってきたもの」と書記局の野谷悦さん。塩海橋から仮宿橋に至る県の葛川整備計画に対し、同会では葛川の親水化へ遊歩道や魚道の整備などを県に働きかけていく考えだという。
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