福島県南相馬市で10月9日から15日にかけて開催された「第55回全日本サーフィン選手権大会」のロングボードウィメンクラスで、大磯町在住の田原ありいさん(29)が初優勝を果たした。
日本サーフィン連盟(NSA)主催の同大会には、全国から支部を代表するアマチュアサーファー約1100人が出場、18のクラスで優勝を争った。田原さんが所属する湘南西支部からは今大会、田原さんを含む3人の選手が各出場クラスで優勝している。
最下位から逆転
今回で3度目の大会挑戦となった田原さん。初出場の2018年はセミファイナルまで残ったが、19年はラウンド2で敗退し悔しい思いを味わった。リベンジを誓った昨年はコロナ禍で大会自体が中止となり落胆しかけたが「来年こそは」と気持ちを切り替えて、さらなる練習に励んだ。
離島や海外で様々な波を経験し、満を持して挑んだ今大会では、得点につながるライディングを意識するなど「考えてサーフィンをすること」
を心がけたという。最下位からの挑戦となった決勝では、他の選手が攻めないような荒れた波にあえて挑むことでリスクと引き換えに高得点を狙った。悪天候の中、自らを鼓舞しながら巧みにボードを操って難易度の高いコンビネーションを決め、初の栄冠を勝ち取った。「優勝を知った瞬間、嬉しさや安堵と一緒に、それまでの疲れがどっと出た。ライブ中継を見ていた友人たちからスマホに次々とメッセージが届いて優勝を実感し、『これまでの努力が報われた』と嬉しさがあふれた」と笑顔で振り返った。
さらなる高み目指す
海の近くで生まれ育ち、サーフィン好きの父の影響で物心ついた頃にはサーフボードに触れていたという田原さん。小学生の頃に通ったサーフィンスクールの大会で優勝したこともあったが、中学・高校ではソフトボール、大学ではライフセービングに打ち込み、サーフィンは趣味程度になっていた。社会人となり都内のスポーツジムに勤めていた頃、今の自分の実力を知ろうと大会に出場したことでサーフィン熱が再燃した。大会の楽しさもあったが、負けず嫌いの性格から勝ちたいという思いが湧き上がり「サーフィン中心の生活をしたい」と一大決心。新島へ移住して、民宿で働きながらサーフボードを手に毎日海へ通った。様々な波の経験を積もうと、八丈島やオーストラリアにも遠征。武者修行を終えて、大会の3日前に大磯へ戻った。「しっかりと技を磨いて、来年の全日本選手権でも優勝したい」と目標を語り、今後は働きながらプロトライアルにも挑戦するという。新島で料理に目覚め、調理師免許も勉強中。
![]() 大会では荒れた波に果敢に挑んだ
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