一般社団法人海鈴(かりん)大磯(ふるさと回帰支援センター大磯)の代表理事を務める 富山 昇さん 大磯町東町在住 74歳
大磯ファン増やす応援団長
○…大磯町への移住・定住を促し、コミュニティ活性化に取り組む。一般社団法人を昨年4月に設立、同9月に相談窓口のふるさと回帰支援センター大磯を開設した。11月28日には第1回の体験ツアーを行い、先輩移住者などのサポーター「磯人(いそじん)」の仲間とみかん農園やコワーキングスペースなどに参加者を案内した。「大磯でのライフスタイルに魅力を感じてもらえるような仕掛けを作っていく」と話す。
○…広告代理店に勤めていた55歳のとき、シニアのワークライフに関するフォーラムを開いた。起業や田舎暮らし、地域デビュー。団塊の世代が定年後の人生をどう生きるかは、自分のテーマでもあった。フォーラムを機に、有楽町のふるさと回帰支援センターと縁ができた。地方移住の中心層がシニアから若者に変わり、「リモートワークが普及したこの転換期を逃す手はない。まちおこしに一緒に活動してくれる若い世代の移住者を増やしたい」と意気込む。
○…生まれも育ちも大磯町。大磯中学校の同級生と大磯宿場まつりに携わり、花魁道中で盛り上げた。定年退職後、自宅敷地内に交流や学びのための地域のたまり場を開き、大磯だいすき倶楽部を設立。大磯市や左義長、地曳網教室、湘南国際マラソン大会などに協力する。定置網漁でボランティアも。「朝日を見ると疲れも吹き飛ぶ」
○…「住民同士のほどよい距離感。いい空気の流れを感じられるところが大磯の魅力。人と人を結びつけるのが楽しい」と語る。「縁の下のプラットホーム」を自認しながら、裏方で支えてくれる夫人に感謝する。週3日の水泳とノルディック・ウォーキング、健康マージャン、川柳など多趣味。「体を動かしていても太ってしまう」と、おなじみのニコニコ顔。