立春(2月4日)を前にした1月下旬、各地で早咲きの梅が開花して地域に一足早い春の訪れを告げている。梅は品種によって開花時期に差があり、1月頃から咲き始める早咲きの後を追うように他の品種が3月末頃まで順に咲いていく。
県立大磯城山公園には、園内に65本の梅の木が植栽されている。このうち55本がある旧吉田茂邸地区では、兜門前の可憐な白梅(冬至梅(トウジバイ))や心字池そばの色鮮やかな紅梅(寒紅梅(カンコウバイ))などの早咲きの梅が、元首相が愛でた日本庭園に彩りを添えている。同公園管理事務所によると、庭園には早咲きの鴛鴦(エンオウ)や唐梅(トウバイ)、やや早咲きの淡路枝垂れ、中咲きの紅千鳥(ベニチドリ)や緑萼梅(リョクガクバイ)、遅咲きの楊貴妃(ヨウキヒ)など様々な品種の梅が植栽されていることから「満開の時期が異なるので、例年3月頃まで観梅が楽しめる」という。また旧三井別邸地区の第一駐車場から南門へ至る坂道の途中には、蝋細工のような黄色く艶のある花を咲かせた蝋梅(ロウバイ)もある。
他の名所もこれから
大磯町の梅の名所では地福寺も有名。文豪・島崎藤村が眠る墓の周りに梅の古木がたたずむが、遅咲きの白加賀のため「開花はゆっくりで例年3月に入ってから」(同寺)という。また国府新宿には、観音経の一節から名づけられた庭園「福聚海」の紅梅で知られる蓮花院がある。明治記念大磯邸園にもエントランスから旧大隈重信別邸までの間に梅の木が植栽されているが、1月末時点ではほとんどがまだつぼみ。二宮町には「かながわの花の名所100選」にも選ばれている徳富蘇峰記念館の梅園がある。
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