インターネットを通じていつでも電子書籍の貸出や閲覧、返却ができる「電子図書館」のサービスが、大磯町立図書館で1月5日から始まった。利便性向上やコロナ禍における感染拡大防止の観点から、来館不要の非接触型図書館サービスの充実を図る。
電子書籍は紙の書籍をデータ化したもの。電子図書館の利用者はパソコンやスマートフォンなどを使って、図書館までの距離や開館時間などを気にすることなく24時間、どこからでも電子書籍を借りて読むことができる。また文字の拡大や読み上げ機能などに対応しているタイトルもある。
現在閲覧できる電子書籍数は約800タイトル。小説や児童書、ライトノベル、ビジネス書など幅広いジャンルを取り揃えており、とくに児童やティーン向け、暮らしのヒントになるようなジャンルに重点を置いて選定しているという。貸出は1回に3点まで。貸出期間は2週間。返却はボタン1つでできるが、忘れても期間を過ぎれば自動的に返却される。なお貸し出し中の本は返却されるまで借りることができないが予約は可能。
電子のみの蔵書も
電子図書館の導入は、県内自治体で10番目。近隣では平塚市や松田町などが先行している。大磯町では今年度、総事業費約500万円をかけて電子図書館を開設。このうち約400万円を電子書籍購入費が占める。
サービス開始から3週間が経過した1月26日までの利用者数は26人で、貸出数は89タイトル。利用者の38・5%が50歳代、23%が16〜29歳と続く。なお大磯町立図書館の同期間の貸出数は9647冊。2020年度の50歳代の利用が13・6%、16〜29歳の利用が3・1%となっている。
同館では今後、年間150〜200タイトルの電子書籍を更新していく予定で「電子書籍のみで貸し出しているタイトルもある。選択肢が増えたと思い、積極的に利用してほしい」と話している。電子図書館の利用には、大磯町立図書館の利用券が必要。町在住・在勤・在学者なら図書館窓口で発行できる。問い合わせは同館【電話】0463・61・3002へ。
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