大磯小学校PTA(亀倉弘美会長)が、このほど通学路上の危険な箇所などをまとめたオリジナルマップを制作した。子どもたちの通学路を保護者らが実際に歩いて確認してマップ作りに生かした。手始めに来年度の新1年生の家庭にプレゼントし、3月には同校に通う全家庭にも配布する予定だ。
マップは、通学路に潜む危険箇所などを保護者に周知する機会になればと同校PTAが企画。新1年生の家庭には「入学前に通学路を把握するために活用してほしい」と、在校生の家庭には「毎日、何の問題もなく安全に登下校できているわけではないことを知ってもらい、多くの方に登下校の時間に合わせて通学路を散歩して子どもたちを見守ってほしい」という願いを込めた。
昨年4月、PTAの呼びかけに応えた50人を超える保護者が危険箇所をあぶり出す作業に参加。実際に通学路を歩いて発見した危険と思われる箇所を「歩道が狭くて車の往来が多い」などと報告した。その情報をPTAが学校や町役場、大磯警察署と精査してマップにまとめた。デザインは本業がイラストレーターの保護者が協力。仕事や家事の合間に編集作業を行うため、スタッフ間のやり取りが子どもたちが寝静まった夜中になることも多かったという。
「持って、見ながら、親子で歩いてみたくなる楽しい通学路マップ」を目指し制作したマップは、各方面から「わかりやすい」「この場所が危険とは知らなかった」と好評。今後は同校の全家庭に配布するほか、区長や民生委員、見守り活動をするボランティアなどにも届ける予定。PTA地域担当本部役員の山中知さんは「通学路の危険箇所は毎年更新していく必要がある。今後はスマホとの連動や災害時の避難場所や経路、幅広い世代の交流が図れるスポットを紹介することなどができたら面白い」と話し、「マップが、地域全体で自然に子どもを見守り育む町になる第一歩になれば」と期待する。
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