今年1月に1年遅れの成人式を催した二宮町の有志・令和3年度成人祝賀会エール実行委員会が3月24日、町立二宮中学校に傘立て2台、二宮西中学校へ拡声器や簡易トイレなどの防災用品を寄贈した。個人と団体から寄せられた成人式の開催資金の残金を活用。昨年の成人式が中止になった当事者で、実行委員長を務めた能勢純奈さんが両校へ目録を届けた。
「成人式を楽しみにしていた同級生たちを応援してくれる大人がたくさんいた。その優しさや思いやりの気持ちが伝わるように、代替イベントを開催したい」。町が主催する成人祝賀会の実行委員会副委員長だった能勢さんは、町議会議員有志の後押しを受け、行動した。資金集めにクラウドファンディングを実施。目標25万円に対し、28万4500円が集まった。
能勢さんはアルバイトを休んで地元の事業所や団体を回り、協力を依頼。クラウドファンディング以外にも多数の寄付や大口の資金協力があった。振袖の着付け、司会、撮影、和太鼓集団の無償出演、花やくじ引きの景品提供といった支援もあり、当日は同級生125人が参加した。
会場使用料などを支払い、協力者へ謝礼を渡しても残額が生じたことで、母校へ揃えたい備品がないかを尋ねてそれを贈ることにした。「二宮町の若者のために貸していただいた力を、後輩たちの学校教育に役立ててもらえたらうれしいです」と能勢さんは話す。
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