戦後から70年にわたり、毎年6月に大磯こゆるぎ海岸で開催されてきた「大磯白キス投釣大会」が、3年ぶりに再開されることが決まり、釣りファンを中心に喜びの声が広がっている。新型コロナウイルスの影響で2020年から中止が続いていた。
姿の美しさから「海の女王」とも呼ばれる白キス。海水温が上昇するにつれて水深の浅い場所に移動するため、浜からの投げ釣りは、これからが本格シーズンとなる。
日本で最初に催された白キス投げ釣り大会といわれる同大会は、大磯にゆかりのある釣り好きの小説家や写真家、財界人などが会員だった「大磯リール会」が町にもちかけて、1949(昭和24)年に第1回大会が開かれた。以来、大磯で最も古い釣りイベントとして、昭和・平成・令和と時代を超えて太公望たちを魅了し続けてきた。現在は大磯町観光協会が主催、町や大磯二宮漁業協同組合らの後援で開催。毎回、町内外から200人前後の釣りファンが参加して賑わう人気イベントだったが、新型コロナの感染拡大を受けて、2年連続で中止となっていた。
大磯町観光協会では今年、3年ぶりの大会再開に向けて釣り具メーカーや町内の団体・企業らの協賛を取り付けるなど準備を進め、5月上旬に正式に開催を決定した。
時間内で大きさ競う
73回目となる今大会は、6月12日(日)に開催。小雨決行、荒天中止。時間内に釣り上げた白キスの体長を競い合う。10歳以上なら誰でも参加可能。参加希望者は当日午前7時から8時30分までに、町営照ヶ崎プール隣の港公園で参加登録を行う。参加費500円。陸上からの投込釣で、仕掛けは自由。竿は1人1本、餌は各自で持参。競技時間は7時30分から正午まで。釣り上げた1尾の体長で審査し、上位20位までの参加者などに賞品が用意されている。
大磯町観光協会では「伝統ある大会が再開できてうれしい。ぜひ多くの方に参加いただいて、大磯からの投げ釣りを楽しんでもらえれば」と話している。問い合わせは同協会【電話】0463・61・3300。
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