中井町松本にある「中井蓮池の里」が今年8月に閉園となる。水田と竹林に囲まれたのどかな風景の中で、1000株を超えるハスが観賞できるスポットとして知られ、毎年訪れるファンからは閉園を惜しむ声が上がった。現在、大小7つあった池を3つに縮小して公開されている。
松本在住の小嶋辰雄さん=人物風土記で紹介=が、自宅前の休耕地を借りて株を植え、地域の人たちとも協力して整備されてきた同園。約1300平方メートルに約200種類の、白やピンクのハスが咲き誇る名所となっていた。管理人の小嶋さんが81歳と高齢のため閉園を決めた。同時に、池のほとりでハスの見物客や近隣住民らの憩いの場として親しまれた「お休み処」も撤去する。園内の看板には「最後の蓮池を楽しんで」と、25年間蓮池の里を管理した小嶋さんの思いが綴られている。
毎年開花時期に訪れるという大磯在住の60代女性は「緑に囲まれた環境で、訪れるたびに和やかな気持ちになれた。思い出の場所です」と名残惜しそうに話した。
見頃はこれから
今年は例年に比べ開花が遅く、7月18日時点では3分咲き程度。「見頃はこれからで、8月中旬ごろまで見られそう。ハスは早朝に咲くため午前中の見学がおすすめ」と小嶋さんは話している。
※アクセス/二宮方面から県道秦野二宮線「電話局前」信号を左折。トンネルをくぐり、「才戸」信号を左。もう一つのトンネルを抜けて中井町役場方面へ。JA中井支店の交差点を右折し、中村川を左に見ながら約150m先、「小嶋板金工業」の看板そば。観賞無料。駐車場あり。
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