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大磯・二宮・中井 人物風土記

公開日:2022.10.28

11月3日までラディアンで開催されている二宮町文化祭の実行委員長を務める
西澤 康雄さん
二宮町緑が丘在住 85歳

出会いを励みに日進月歩

 ○…二宮町の文化団体が各々の活動の成果を披露する「二宮町文化祭」。コロナの影響で、作品展示と芸能大会、合唱のステージ発表が、すべて開催されるのは3年ぶりとなる。「皆、やろうという気持ちにあふれている。各団体が協力して準備を進めてきた」

 ○…滋賀県出身。大学進学を機に上京し、化学メーカーに就職した。名古屋、群馬と転勤したのち、東京の本社で20年ほど社長秘書や広報を務めた。「秘書時代は大変だったけれど、会社は銀座や日比谷公園が近く、良いところでした」と当時を振り返る。三軒茶屋在住、有楽町勤務という長年の都会生活を経て、定年間近の61歳で二宮町へ。「海あり、山あり、川あり。箱根や熱海も近く、何よりも自然が豊か」と顔をほころばせる。

 ○…二宮に移住した当時に生涯学習センターラディアンが新設され、非常勤で4年ほど同センターに勤務し、生涯学習に携わった。「町で開催する講座のアイデアを求められ、定年を迎えるころに始めた『俳句』を発案した」。この案が採用され、実施された講座が、現在所属している俳句愛好団体「こゆるぎの会」の結成に繋がったという。「やってみようという気持ちで始めたことが、新たな出会いの場となったのが思い入れ深い」と目を細める。

 ○…好奇心は俳句のみにとどまらず、川柳、絵画、ハーモニカなどにも挑戦。それぞれの場で人と出会うことが楽しみだと話す。「拙い自分の作品も飾っていいのかと緊張するけれど」とはにかみながら、「せっかく見てもらえるなら良いものを出したい。昨日より今日、今日より明日と日々向き合う。どんなことにおいても大切な姿勢かもしれませんね」と瞳を輝かせた。

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