国の重要無形民俗文化財にも指定されている「大磯の左義長」が、2023年1月14日(土)に3年ぶりに開催されることが決まった。江戸時代から400年にわたり受け継がれてきた伝統行事だが、新型コロナウイルスの影響で2年続けて実施が見送られていた。
大磯の左義長は、大磯北浜海岸沿いの下町9地区で小正月に行われてきた道祖神の火祭り。北浜海岸に藁や各地区から集まった正月飾りなどを積み上げて高さ8メートルほどの「サイト」を9基作り、1年の家内安全や無病息災を願って一斉に火をつける「セエトバレエ」の様子は、全国ニュースなどでも取り上げられていた。中止になっていた2年間は、主催の大磯町左義長保存会が町内から寄せられた正月飾りなどで小さなサイトを拵え、お焚き上げを行っていた。
伝統を次世代へ
再開を待ち望む声が上がる中、保存会は11月に役員会を開き「行動制限の緩和も進み、各地でイベントが復活するなど世の中が動き出している。今こそ左義長を再開し、祖先から受け継いできた伝統を次の世代へ引き継いでいこう」と決定。12月11日には、左義長の始まりを告げる伝統行事の「一番息子」が行われ、子どもたちが家々を巡って願いを聞き、玄関先で縄を巻き付けた石を地面に打ち付けて家内安全や商売繁盛などを祈った。年明けに行われる「七所参り」や「お仮屋」などの関連行事も復活する(1月11日〜13日)。
保存会の二梃木政義会長=人物風土記で紹介=は「まずは3年前までやっていたことをしっかりと引き継いで、次の世代を担う人たちに見せることができれば」と話している。
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