中井町在住のピアニスト・石川千晶さん(28)と妹の万葉(まよ)さん(25)からなるピアノデュオ「つるかめ」が地元の高齢者施設を中心に活躍中だ。二人は主にボランティアで演奏活動を続けており、千晶さんは「演奏を聴いた地域の人から、『感動した』『また聴きに行きたい』と直接声を聞けるのがうれしい。地元にピアノの音を届けたい」と話す。
「つるかめ」は二人の名前の「千」「万」にちなみ、高齢者施設などに行っても覚えてもらえるようにと「鶴は千年、亀は万年」の故事成語から命名。観客たちの長寿を祝う思いも込めている。
二人は中村小、中井中、相模原弥栄高校、東京音楽大学へと進学。姉妹が高校、大学を卒業するまでの9年間、送り迎えを買って出たのは2年前にがんで亡くなった父・正樹さんだった。「誰よりも応援してくれた」と万葉さん。リビングに置かれたピアノで練習する様子をいつも楽しみにしていたという。
ピアノに触らない日が続くと、近所の人からは「最近あんまり聴こえなくてさみしい」という声も。千晶さんは「地域の応援が温かい。交通は不便だけど中井を出ようとは思わない」と笑顔を見せていた。
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