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県動物愛護センター 収容動物 上限数超える 猫は規定の2倍に

社会

公開:2023年9月29日

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センターに収容されているうさぎ
センターに収容されているうさぎ

 県動物愛護センターに収容されている動物の数が、収容可能数を超える状態が続いている。中でも猫は上限の90頭に対して183頭を飼育。うさぎの収容数は13羽、犬は33頭とセンターでは譲渡による新たな飼い主への「命のリレー」を急いでいる。

 センターは9月19日現在、犬33頭、猫183頭、うさぎ13羽、その他の小動物を含め300近い動物を保護。犬は上限の75頭に対して余裕があるものの、猫は上限90頭に対して2倍以上の頭数で、臨時の収容スペースを活用しながら弾力的な運用を強いられている。

「多頭飼育」崩壊原因

 保護猫の収容数は、近年高止まり傾向が続く。主な要因は、10頭以上の犬猫を管理しきれなくなる「多頭飼育」の崩壊によるものだ。

 2020年度は150頭近い猫を収容した時期があったほか、21年度は飼育が困難になった1人の多頭飼育者から130頭を引き取り、収容数が250頭に膨れ上がったこともあったという。

 猫は犬に比べて繁殖力が強いが、鳴き声も小さいことから頭数が増えて手に負えなくなっても周囲から気づかれにくい。センターの職員は「多頭飼育で引き取った猫の中には、適切な世話がされていなかったり人に慣れていなかったりするケースも多い。時間をかけて世話をしながら、次の飼い主への譲渡につなげている」と話す。

うさぎの収容増

 近年は猫だけでなく、うさぎの引き取り件数も目立つ。

 県内では昨年8月、県西地域の夫婦が飼っていた2羽のうさぎが繁殖して200羽以上に増え、センターとボランティア団体に引き取られた。うちセンターが引き取った150羽は、ボランティアなどの協力も得ながら全羽を譲渡したという。

 今年度に入っても、3人の飼育者から30羽近いうさぎが持ち込まれたといい、インコやハムスターなどの小動物を飼育する6畳ほどのフロアを「貸し切り」にして飼育している状態だ。

10月に譲渡会も

 同センターでは10月21日(土)、オンライン会議システム「Zoom」を活用した保護犬猫のオンライン譲渡会を開催する。定員300人。午後1時〜5時15分。入退室自由。保護犬猫の紹介のほか、動画セミナー「大切なペットのために備えておきたいこと」(午後4時40分〜5時15分)も実施する。

 参加希望者は同センターホームページから申し込む。その他の問い合わせは同センター【電話】0463・58・3411。

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