東京大学果樹園跡地のはらっぱや吾妻山、海岸など二宮町内の環境資源の中で保育活動する団体がある。2017年4月に設立された「二宮・森のようちえん おひさまがおか」(杉本かお里代表)は、無認可自主保育というかたちで3〜5歳児を受け入れている。代表の杉本さん(50)は、「小さい頃から体の使い方や自分がやりたいことの見つけ方を伝えたい。自然豊かな二宮の魅力を保育を通して日々感じている」と話す。
「森のようちえん」は自然体験活動を基軸にした子育て・保育、乳児・幼児教育の総称。NPO法人森のようちえん全国ネットワーク連盟には286団体が加盟している。
杉本さんは16年にアメリカから二宮町に移住。渡米前は藤沢に住んでおり、4人の子どものうち3人を野外保育に通わせた経験から、末の息子が通えるようにと立ち上げたのが森のようちえんだ。二宮に移り住み、まず最初にしたのが町内をくまなく歩くこと。「海も山もある環境を見て回り、ここでなら森のようちえんができると思った」と振り返る。庭の果実を「とってもいいよ」と言ってくれた一般家庭を子どもたちと訪ねることもあるという。
スタッフは8人。保育士や看護師、幼稚園教諭などの有資格者のほか、保護者や役員が当番制で大人3人に対して15人の子どもを保育する。保護者でもあり、幼稚園教諭の資格を持つ山本友梨さん(34)は、「子どもが自分自身の力で日々学ぶのを見守れる。保護者にも子育ての不安がある中で、子どもを信頼する勇気が持てた」と話していた。
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