神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

大磯町 秋の甘味 ずっしり 大玉柿が旬迎える

文化

公開:2023年11月10日

  • X
  • LINE
  • hatena
大玉柿を持つ鈴木会長
大玉柿を持つ鈴木会長

 大磯特産の大玉柿が収穫期を迎えている。町内の農園では橙色のずっしりと実った果実が枝をたわませる。甘みが強く高品質の大玉柿は生産量に限りがあることから、市場には出回らず、生産農家の直売や宅配で購入できる。大磯町落葉果樹研究会の鈴木教夫会長は、「例年以上の出来になるように頑張りました」と話す。

 その名の通り、通常の柿が約200グラム程度なのに比べて、350グラムから500グラムに育てて収穫する。一つの実に養分を集中させるために、摘蕾(てきらい)や摘果の作業を繰り返し行う。また、肥料にも気を配り、有機肥料を中心に使った。こうした工夫を重ね、通常より大きく、甘みの強い実に育てた。大磯では40年以上前に生産が始まった。少量でも品質にこだわったものをつくろうと、県の園芸試験場(現在の県農業技術センター)とともに生産者たちが研究を重ねてきた。

 約30年にわたり大玉柿の生産を続けている鈴木さんによると、今年は夏の暑さで実が日焼けするなど、例年通りの水準に育てることに苦労したという。

人手不足が課題

 鈴木会長の農園では大玉柿を10種類ほどを栽培している。現在は、とろけるような柔らかさと鮮やかな橙色の表面が特徴の「富有」を生産。販売は11月末頃まで。

 生産農家の庭先販売や宅配のほか、11月23日(木)にJA湘南大磯支店で開催する大磯ふれあい農産物まつりでも販売する予定。生産農家の連絡先は町のホームページで確認できる。

 最盛期には20件近くの農家が栽培していたが、担い手不足で最近の生産農家は10件ほどだという。「農家の中でも柿をやりたいという人は少ないと感じる。柿に興味のある人がいれば、ぜひ来てほしい」と鈴木会長は話した。

大磯・二宮・中井版のトップニュース最新6

描こう未来の公共施設

中井町

描こう未来の公共施設

町民ら60人がワークショップ

6月28日

2030年度末に完成

二宮町ラディアン周辺整備

2030年度末に完成

1エリアに3施設集約

6月28日

地引網「台舟」知って

大磯伝統漁

地引網「台舟」知って

高齢化で継承不安も

6月21日

卓球全国大会に出場

山西小2年吉野さん

卓球全国大会に出場

チキータ武器に7月挑戦

6月21日

能登派遣の教訓共有

二宮町

能登派遣の教訓共有

全職員対象に研修実施

6月14日

レンズに収めた「さかな愛」

大磯町

レンズに収めた「さかな愛」

地元高校生が写真展

6月14日

あっとほーむデスク

  • 6月28日0:00更新

  • 6月21日0:00更新

  • 6月14日0:00更新

大磯・二宮・中井版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年6月28日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook