神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

二宮在住服部さん 彫刻で日展入選 初出品で「喜寿のご褒美」

文化

公開:2023年12月22日

  • X
  • LINE
  • hatena
服部憲一さん作『自刻像』
服部憲一さん作『自刻像』

 二宮町百合が丘在住の服部憲一さん(77)の木彫作品が、国内最大級の美術展「第10回日展」に入選した。作品は11月3日〜26日まで国立新美術館に展示された。服部さんは59歳から独学で彫刻を始め、現在は桒山(くわやま)賀行(がこう)氏に師事している。

 入選作品は、服部さんが自身の顔を写実的に彫り上げた『自刻像』。首から上の限定された部分でありながらも、鼻筋や額の丸み、頬の凹凸、髪の毛の質感などが力強い彫刻で表現されている。制作期間は約10ヶ月。高さは40cm、幅は25cmほど。

 服部さんが彫刻を始めたきっかけは、59歳の時に挑戦したバードカービングだ。木片に野鳥を彫り出すもので、本物そっくりな出来栄えは家族からも大好評だった。彫刻の魅力に気づき、寺院で開催されている仏像彫刻の教室にも通うほどのめり込んでいった。

「芯の強さ」表現

 15年ほど前に、彫刻家の桒山賀行さん(藤沢在住)に師事し、仏像のほか、孫や動物をモデルにした作品を制作。日展への出品を勧めてくれたのも桒山さんだった。

 桒山さんは服部さんの入選作品について「首だけで入選するのは難しい。木彫の良さ、木の持っている力を十分表現できた。制作者の芯の強さも伝えることができた」と講評する。

 普段は寡黙なタイプという服部さんだが、日展入選の知らせには、自然と顔がほころんだ。「あんなにうれしそうな顔は初めて見た」と周りに言われるほどだといい、「喜寿の記念に、今までコツコツやってきたことのご褒美をもらった」と喜んだ。

日展授賞式の時の服部さん(家族提供)
日展授賞式の時の服部さん(家族提供)

大磯・二宮・中井版のトップニュース最新6

描こう未来の公共施設

中井町

描こう未来の公共施設

町民ら60人がワークショップ

6月28日

2030年度末に完成

二宮町ラディアン周辺整備

2030年度末に完成

1エリアに3施設集約

6月28日

地引網「台舟」知って

大磯伝統漁

地引網「台舟」知って

高齢化で継承不安も

6月21日

卓球全国大会に出場

山西小2年吉野さん

卓球全国大会に出場

チキータ武器に7月挑戦

6月21日

能登派遣の教訓共有

二宮町

能登派遣の教訓共有

全職員対象に研修実施

6月14日

レンズに収めた「さかな愛」

大磯町

レンズに収めた「さかな愛」

地元高校生が写真展

6月14日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 6月28日0:00更新

  • 6月21日0:00更新

  • 6月14日0:00更新

大磯・二宮・中井版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

大磯・二宮・中井版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年6月28日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook