意見広告・議会報告
さと通信No.14 県政報告 海上タクシーや鳥獣被害を問う 神奈川県議会議員 吉川さとし
神奈川県議会令和6年第1回定例会の一般質問に2月26日、初登壇しました。海上交通の今後の展開、鳥獣被害対策、県立高校における津波対策など7項目について県の見解を質しました。大磯、二宮地域に関わりの深い内容も多いため、前編・後編に分けてご報告いたします。
海上交通 どう活用?
大磯町では平成25年から新たな観光の核づくり事業に取り組んでいます。令和3年には大磯港に賑わい観光施設「OISOコネクト」が開業したほか、海からの来訪者が船を一時的に係留できる海の玄関口「ビジターバース」が設置されるなど観光客誘致の基盤整備が進められてきました。
一方で、県は相模湾沿岸の観光資源を活用して多くの人を神奈川の海に呼び込もうと「海洋ツーリズム」に力を入れています。3月25日の「SHONAN江の島桟橋」の開業により県が管理する4つの港湾整備も一段落するため、ソフト施策の充実にむけて大磯をはじめとした県西の海上交通をどう進めるのか、県の見解を問いました。
知事からは「大磯市」開催日に江の島と大磯を結ぶ海上の小型タクシー運行など検討していると答弁をいただきました。
多様な主体で鳥獣被害対策を
大磯二宮でもシカやイノシシによる農作物被害が恒常的に発生しています。また市街地出没による人身被害も懸念される中、大磯丘陵に近い大磯町東小磯地区では平成24年から、町民・各種団体・町・県が連携して鳥獣の潜み場となる竹やぶや草むらをなくす作業を毎年実施しています。しかし県全体では高齢化などにより対策を維持するための人材は乏しく、課題となっています。
県では、平成29年に神奈川鳥獣被害対策支援センターを設置し、専門職員を配置して各地域の取り組みを支援してきました。鳥獣被害対策は、地域が一体となり継続的に取り組むことが効果的であることから、今後どのような支援を進めるのか県に問いました。
神奈川県環境農政局から、地域ぐるみの対策の立ち上げ支援をこれまで27地区を指定して行ってきたほか、支援センターの立ち合いの元、藪の刈払いや侵入を防ぐ柵の設置、罠捕獲などを通して、鳥獣被害の減少など一定の成果があったと報告がありました。今後、様々な団体に県の研修会に参加してもらい、市町村の協力を得ながら多様な主体の参画を促していくと答弁がありました。
吉川 諭
satoshi1982yoshikawa@gmail.com
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希望と安心のまちづくりへ3月29日 |
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