大磯町国府本郷在住で通信制高校3年生の齋藤大志さん(17)が6月18日(火)〜29日(土)、ギャラリーumineco(東小磯)で「ハギさんのおおいそ海のいきもの写真展」を開催する。齋藤さんは「魚依存のハギ」としてインスタグラム(@umazurahagi_sakana)を運営中。
齋藤さんが海の生き物の魅力に取りつかれたのは幼稚園年中の頃。「図鑑で見た魚やカニなどを実際に見つけられるのが楽しかった」と、大磯の海岸や港に足しげく通い、生き物観察に没頭、「さかな愛」を育んだ。
「大磯に特化した海の生き物の情報を発信しているのは僕だけだと思う」と2023年2月からインスタグラムを開設。海外の魚ファンたちとのつながりもあるといい、魚種の分布が近い台湾や香港などアジア圏のフォロワーから、観察地による色や大きさの違いについて質問を受けることも。「交流も楽しい。魚好きのちびっ子フォロワーたちもいるので、今後は観察するときに注意しなくちゃいけない法律や規約などをわかりやすくまとめたい」と話す。
泳ぐ姿 捉えたい
水中で泳いでいる姿を撮影したような角度と、ひれの広がりや模様まで捉えられる白い背景がこだわりだ。祖父から譲り受けた防水デジカメを、採集した生き物が入った白い観察ケースに沈め、自然光で撮影する。「採集した現地で撮影すれば、すぐに逃がすこともできる。影の入らない撮影方法を模索中です」。観察ケースをリュックに詰め、大きな網を背負って自転車で磯通いする。
生き物の知識は独学で身に着けた。祖父母から贈られた図鑑は、表紙がぼろぼろになってはいるものの、今も大切に保管している。論文などにも目を通し、それでもわからないことがあれば、SNSで質問を投げかける。「分類などはどんどん新しく更新されていくので、昔と今の図鑑を見比べるのも楽しいんです」と、魚好き歴が長くなればなるほど、気づくおもしろさもあるという。
展示期間中の土曜日は在廊予定。「来場してくれた方と生き物の話をたくさんしたい」と心待ちにする。その他の在廊日についてはインスタグラムで確認を。日曜、月曜は休廊。
(問)同ギャラリー【電話】0463・20・9722
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