不安解消へ放射線講座 保護者ら約200人参加
放射線について、専門家を招いて正しい理解と知識を深めてもらおうと大磯町・二宮町の両教育委員会、東海大学医学部付属大磯病院主催の『ファミリー教室放射線を学ぶ』が8月6日、大磯町立国府小学校体育館を会場におこなわれた。当日は、学校に通う子どもを持つ保護者をはじめ、高齢者まで約200人が参加。医療被ばくと原発事故による人体への影響について学んだ。
福島原発の事故後、放射線に対する関心の高まりと同時に、放射線による健康被害への不安や子どもの健康に関する不安などの声が多く聞かれるようになった。今回の講演は、放射線に対する正しい知識を知ることで、少しでも不安を和らげようとするのが目的で開催された。
当日は、東海大学大磯病院放射線科の医師岩田美郎氏と同病院診療放射線技師長谷川隆幸氏が講師を務めておこなわれた。内容は医療被ばくについて、放射線の人体影響について、原発事故による被ばくについての3項目。レントゲンなどによる人体への影響や日常生活で受ける放射線の影響などについて、医師の立場から話がされた。また、福島原発の事故に伴う放射線の影響については「少なくてもここ神奈川県の大磯町周辺に関しては放射線の影響を心配することはない。これから大事なのは、きちんと数値を計測していくこと」と語った。
その後行われた質疑応答では「雨などに交じって放射性物質が降ってくることへの不安があるが大丈夫なのか」や、小学生と中学生の子どもを持つ親からは「給食に出される食材について心配」といった声が出た。いずれの質問について講師は「示されている数値などから現時点では心配する必要はないと考える」と説明していた。
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