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大磯町の石神台合同防犯パトロールで腹話術と手品による防犯公演を行った 添田 和子さん 大磯町国府本郷在住 66歳

公開:2013年9月6日

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小さな相棒と二人三脚

 ○…8月27日に石神台会館で行われた公演では、自転車の危険な乗り方などを中心に、交通マナーや身の回りの安全について相棒の「ノンタ君」と解説した。会場には子どもから大人まで幅広い観客が集まり、軽妙な腹話術のやりとりと鮮やかな手品で一味違った防犯イベントを体験した。

 ○…腹話術と手品の公演は年に15回ほど行うという。観客の年齢層や人数で構成や内容を変えるが、「いつも何を話すか迷っちゃう。これが一番の悩み」と笑う。今回の公演ではノンタ君にけん玉をさせる新技にも挑戦。「道徳的な内容ばかりじゃせっかくの腹話術の意味がなくなっちゃう。人と人では面と向かって言いにくいことも、人形に言わせてあげると笑いに変えることができる」と試行錯誤を楽しみながら、向上心を常に忘れない。

 ○…二宮町で小学校教諭として勤務し「老後の余暇を楽しむために」と腹話術を始めたのが1993年だった。様々な趣味の教室に興味があったものの、なかなか第一歩を踏み出せずにいたが、腹話術教室はすぐに飛び込んだ。秦野の教室で学び、有志でサークルも結成。「今は人数も減っちゃって」と肩をすぼめるが、更なる勉強のために新しい腹話術教室に毎月通う。

 ○…片手で人形の表情と動きを管理し、巧みな話術で会場を盛り上げる腹話術は一朝一夕には身につかない。「昔はしゃべっているうちに人と人形の声があべこべになっちゃったり失敗も多かったけれど、少しは前進できたかな」と控えめに話すが、慣れた手つきで人形を抱える姿から、弛まぬ日々の努力が伝わる。若い頃は「引っ込み思案で話べた」だったというが、腹話術を始めた頃からの相棒であるノンタ君と経験を重ね、今では様々な場所で多くの人に笑顔を与える一人の職人だ。「腹話術と手品に出会って、自分は変われたと思います。話べたは今もですけど」と最後まで謙虚な笑みを絶やさない。
 

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