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アオバトの観察・調査を続ける 斎藤 常實さん 茅ヶ崎市在住 64歳

公開:2015年6月12日

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アオバトの不思議を探究

 ○…5月から10月頃にかけて海水を飲みに大磯の照ヶ崎海岸にやって来るアオバト。野鳥観察グループ「こまたん」の一員として長年にわたりアオバトを観察・調査している。6月20日には観察会を開く。午前6時から9時まで誰でも自由に行って参加することができる。「『初心者や子どもに分かりやすく』が、こまたんの観察会のモットー。メンバーが熱く説明しますよ」と身を乗り出す。

 ○…30年ほど前、仕事も夜の付き合いにも多忙な30代の時。「ふと、鳥を見てみたくなって」野鳥の会へ入会。大磯で探鳥会があることを聞き、こまたんと出会う。美しい緑色をしたアオバトに惹かれた。1991年、グループの有志でアオバト探検隊を結成。1シーズンかけて岩礁に飛来するアオバトの数や時間帯などを調べた。「当時は現役で勤めているメンバーがほとんど。早朝4時から出勤前に調査してくれた人もいた」。自主参加の調査で基礎的なデータを集めたことは、大磯のアオバトを全国へ発信する源となった。調査結果は日本野鳥の会神奈川支部発行の『大磯町照ヶ崎海岸におけるアオバトの生態』として発表。96年には大磯照ヶ崎のアオバト集団飛来地として県の天然記念物に指定された。

 ○…岩礁に落ちた糞を集めてアオバトの食べ物を調査し、海水を飲む理由を他の鳥の腸の長さと比較して探ったことも。休日ごとに棲息地の丹沢へ入り、血を吸う虫に襲われたり、靱帯を切ったりする災難にも遭ったが「今となっては勲章みたいなもの。「『アオバト探検隊長』もあだ名です」と飄々と笑い飛ばす。

 ○…依頼を受け、地元の幼稚園児や小学生、高校生らを対象に花水川や相模川で観察会の講師も務める。こまたんには会費も会則も代表者もなし。「あるのはモラル。気持ちのよい大人の集まりだから長く続けてこられた」と語る。「アオバトの不思議を探るテーマはまだまだ終わりません」

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