二宮町のラディアン花の丘公園で9月1日(日)に開かれる朝市で、町内の小学生と聴覚に障害のある子どもが販売スタッフとして一緒に店を手伝う。夏休みに交流を図り、看板づくりなどの準備を行った。別のグループによる子ども朝市も同時開催する。
二宮町の小学生が朝市を手伝う活動は、今年で5回目。サマースクールの一環として今回初めて、相模原市にある支援学校や平塚ろう学校などの児童13人が加わった。8月に2回の交流会を実施。身振り手振りで自己紹介をしてレクリエーションゲームで仲良くなりながら、買い物客にかける言葉や手話などを学んだ。
21日の交流会では、段ボール箱を利用して担当する店の看板を作った。耳が聞こえない5年生の男の子は、段ボールの中央に穴を開けて頭から被る仕草。サンドウィッチマンのスタイルの看板を作ろうと提案すると、ペアを組む二宮小1年の男児が「いいね」とうなずいた。和菓子屋の看板らしく、月見団子の絵を描き入れ、後ろ側に紙で丸めたウサギのしっぽを飾る趣向も凝らした。
子ども朝市のサポーターで二宮町議会議員の露木佳代さんは「耳が聞こえる、聞こえないのハードルを子どもたちはひょいと飛び越える力を持っている」と話す。「(ろう・支援)学校外の子とコミュニケーションの方法を工夫して課題に取り組んだことは、自信や互いの理解につながる」と、ろうの子を引率した手話通訳士の小菅秀さん。
子どもたちの交流活動と朝市での様子は、9月29日(日)に生涯学習センターラディアンで行われる県聴覚障害者協会主催のイベント「カナガワ・デフ・ウェイ2019」で発表される予定だ。
雑貨販売やゲーム
働くことの意義やお金の価値、大人との接し方などを学ぶ機会にもなっている子ども朝市には、約20人の小学生が携わる。夏休みに全6回集まり、企画や商品づくりなどの準備を進めてきた。
8月26日の最終ミーティングでリハーサルを実施。3年連続の参加という山西小の6年女子は「細かいパーツの作業は大変だったけれど、友だちと一緒に作るのが楽しい。可愛い物が沢山あるので来てほしい」と話す。
当日はミニチュアのスイーツデコの雑貨やストラップ、アクセサリーなどを販売するほか、紙粘土細工のワークショップ、空き缶釣りや輪投げなどの景品付きゲームコーナーを設ける。午前7時から9時まで。商品がなくなり次第終了。雨天決行。
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