新型コロナウイルスの感染拡大で深刻な影響を受けている町民と事業者に対する二宮町独自の支援を求め、町議会(野地洋正議長)は4月24日、村田邦子町長へ要望書を提出した。迅速な情報提供や事業継続のための支援などを申し入れた。
町は、27日に感染症対策本部の会合を開き、緊急対策を決定したことを28日に発表。感染拡大の防止対策や、町民生活と経済活動の支援策など4つの柱を打ち出した。
感染拡大防止対策として、除菌に使える次亜塩素酸水の生成器を購入し、町民に次亜塩素酸水を配る。備蓄用マスクや防護服、救急隊員用の感染防止衣なども揃える。
経済支援では、中小企業と個人事業主へ県の休業要請協力金に10万円を上乗せして支給。売り上げが前年比20%以上減った店に4・5月分の家賃の2分の1、最大20万円を補助する。貸付金利子の補助拡充なども行う。
休校中の小中学生の学習を保障するため、課題の郵送提供やICTを活用した学習支援を実施。就学援助費の対象者へ給食費相当額を支給する。
町が独自に取り組むこれらの支援策に必要な予算約1億3千万円は、財政調整基金の取り崩しと町長らの給与2割削減で賄う。町民生活に直結する予算を専決処分とし、補正予算案を臨時議会に提出する。村田町長は「給付金一律10万円のプロジェクトチームも発足した。できることをやっていく」と強調した。
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