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大磯町商工会女性部 ほのかな香り楽しんで 摘果ミカンで柔軟剤開発

経済

公開:2020年10月16日

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完成した柔軟剤を手にする女性部のメンバー
完成した柔軟剤を手にする女性部のメンバー

 大磯産の摘果ミカンを使った柔軟仕上げ剤が完成し、今秋から町内で販売が始まった。大磯町商工会女性部(高橋みどり部長)が開発したもので、洗濯に使用すると青ミカンのさわやかな香りがほのかに感じられる。

 町内の農園で間引かれ廃棄されるミカンを活用した商品開発に取り組む同部では昨年11月、第1弾としてアロマオイルを開発。ほどなくオイルを使った柔軟剤の構想が持ち上がり、開発に着手した。都内のメーカーで試作品を造り、女性部のメンバーが実際に使用した上で香りの強さや方向性などの話し合いを重ねた。試作品の調整は4度にわたり、柔軟剤のイメージやメンバーの思いを伝えるために高橋部長らがメーカーまで出向いたことも。「市販の柔軟剤には香りの強いものが多いが苦手な人もいる」と天然素材のほのかな香りにこだわった。

 新型コロナの影響もあった。感染予防のため3月から8月にかけて会議を開けず、ミカンアロマの開発で親交のある相模女子大の学生に商品に対する意見を聞くこともできなかった。また町内で開催されるイベントが軒並み中止になったことで発表の場も失われたが、高橋部長は「みんな同じ。仕方がない」と前を向く。女性部では「大磯の天然素材で作っているので赤ちゃんがいる家庭などオーガニックにこだわっている人にもぜひ使ってみてほしい。町内のみの販売なので、ちょっとしたおみやげとしても気軽に手に取ってもらえれば」と商品をPR。高橋部長は「今はアロマも柔軟剤も摘果ミカンの皮のみを使って果実は廃棄しているが、いずれは果実を使った商品を開発して、摘果ミカンの完全な有効利用につなげたい」と目標を掲げた。

 柔軟剤は1袋(30ミリリットル)165円、8袋入りの箱が1200円(税込)。大磯駅前観光案内所や「ハーブのじかん」などで販売している。詳細は同町商工会【電話】0463・61・0871へ。

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