災害時の心構えや適切な判断力を身に着けるために、中井町は井ノ口小学校で10月24日から25日にかけて宿泊を伴う防災訓練を実施した。同小学校区にある自治会から町民9人と、地域防災課などの町職員8人が参加。新型コロナウイルスの感染拡大防止に配慮した指定避難所の開設から運営までの一連の対応を確認した。
訓練は、相模トラフを震源とするマグニチュード8・2の大規模地震が発生し、町内で家屋や人命、ライフラインなどに被害が及んだことを想定。避難者役の町民が体育館にやって来ると、町職員が入口で検温と体調に関する聞き取りを行い、受け付けの手順を確かめた。
参加者は非常用電源や防災倉庫の備蓄品、貯水槽などを点検。避難所生活に不可欠な簡易トイレとごみの集積場を設けた。「3密」を避けて避難所内にテントを設営し、換気と消毒作業を心掛けて一晩を過ごした。また、難しい判断を迫られる災害時の様々な状況を疑似体験する図上訓練や、非常食の試食と防災安全専門員による講話、1人でもできる負傷者の搬送訓練なども行った。
プログラムの最後の意見交換会では参加者から「避難所に宿泊してみて、事前準備の大切さを実感した」「参考になる内容が多く、避難方法や自治会で必要な物品について考えるきっかけになった」などと感想が寄せられた。
もしもに備え救命方法学ぶ
31日には農村環境改善センターで防災リーダー養成の普通救命講習があり、町内の自主防災会から町民9人が参加した。足柄消防署中井出張所の職員を講師に招き、検温やこまめな消毒などの感染症対策を講じながら、胸骨圧迫による心肺蘇生法やAED(自動体外式除細動器)の使い方などを学んだ。
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