香辛料や生薬などに幅広く利用されているサフランが、大磯町立図書館のプランターで紫色の花を咲かせた。ボランティアが植えたものという。
大磯とサフランの関わりは深い。明治の頃、国内でサフラン栽培を最初に行った人物が国府村(現在の大磯町国府地区)の添田辰五郎で「サフラン発祥の地」とされている。当時、高価な輸入品だったサフラン。辰五郎は病気にかかりサフランを服用する母のために、その栽培に乗り出した。1886(明治19)年にヨーロッパから球根5個を入手して独自に栽培研究を開始。10年の歳月をかけてサフランの生産に目処が付くと球根の販売に力を入れ、宮内省の買い上げ品にもなった。1903(明治36)年に開催された内国々益品博覧会で名誉金牌、内国勧業博覧会でも二等賞牌を授与されている。サフランは大分県竹田市に伝わり、同市が名産地になるきっかけとなった。
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