大磯町の中崎久雄町長は2月15日に開会した町議会3月定例会に、2021年度当初予算案を提出した。二宮町でも19日に3月定例会が開会し、当初予算案の審議が行われる。
大磯町
大磯町の3月定例会は3月18日(木)まで。新年度予算案は明治記念大磯邸園の整備事業などにより、一般会計は前年度比11・6%増の106億9300万円と2019年度に次ぐ過去2番目に。特別会計と企業会計を加えた総額では、4・8%増の210億5900万円と過去最大となった。
今後の人口減少や少子高齢化を見据え、「子育て」「教育」「健康」「経済」「安全・安心」に重点を置いたという予算編成。歳出には、産後ケアの拡充や保育士の就労支援、中学校昼食の配送委託料支援、教育関係者などに陽性者が発生した際のPCR検査の実施や衛生物品の購入などの新型コロナウイルス感染症対策、空き家情報システムの導入、土砂災害・洪水ハザードマップの作成などを盛り込んだ。また旧西園寺公望別邸跡の用地購入などを進める同邸園整備事業(9億2500万円)をはじめ、投資的事業として新庁舎の整備にむけた基本構想の策定(2400万円)、日吉跨線橋などの橋りょう長寿命化修繕(1億2500万円)、生沢月京1号線整備(2100万円)、馬場公園と山王町児童遊園のトイレ改修(2300万円)などを計上しており、普通建設事業費は前年度比188%と大幅に増加した。
歳入は新型コロナの影響で町税が2・4%(1億1400万円)減、同邸園整備事業などで国庫支出金が32・6%(3億4700万円)・県支出金が11・2%(7600万円)増を見込み、町債は111・3%(6億1300万円)の増。
二宮町
一般会計予算は前年度比2・9%増の82億1900万円。歳入のうち町税は2・4%減の33億4200万円を見込む。新型コロナウイルス感染症の影響を受け、町税のほか地方交付税や各交付金も減収となった。国庫支出金は16・9%増の10億7800万円。町債は普通交付税から臨時財政対策債への振り替え額の増加で60・2%増となる。
21年度は、新型コロナの収束に見通しがつかない時代を見据えながら、第6次総合計画の策定に着手する。人口減少や少子高齢化などの課題解決を図り、持続可能なまちづくりを進めていくための予算案を組んだ。
新型コロナ対策に1億5900万円を計上。ワクチン接種や中郡医師会の感染症対策交付金、中小企業金融対策などを実施する。子育て世代包括支援センターのオンライン相談と新生児聴覚検査費用の補助に35万円。ICTを活用した教育活動の充実や学校施設改修などに1億2300万円を充てる。認知症対策強化、「断らない相談窓口」の設置ほか、安心して住み続けられる環境づくりに1900万円を盛り込んだ。新庁舎を含む駅周辺まちづくり計画の策定、地域集会施設の耐震改修設計委託なども行う(3000万円)。
性質別歳出は、人件費や維持補修費、扶助費などの消費的経費が前年度比3・7%増加。投資的経費は8・5%減。
特別会計は前年度と比べて0・3%微増の77億808万8千円。一般会計と合わせた総額は1・7%プラスの159億2708万8千円となる。
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