中井町は2021年度当初予算案を発表した。一般会計は20年度と比べて2600万円(伸び率0・6%)減の40億3300万円。40億円を超えるのは2年連続。特別会計と企業会計も合わせた予算総額は約1億3300万円(同1・8%)減の71億円余りとなる。
一般会計の歳入の柱となる町税は前年度より6400万円少ない24億円弱を見込む。個人町民税が1・6%増となる一方、法人町民税は12・1%減。国庫支出金と県支出金は計約7億円。ふるさと納税による寄附金は、20年度当初予算額の1・5倍となる9000万円を見通す。
新型コロナウイルス感染症の影響に伴う景気の落ち込みなどにより、町税や地方譲与税、各種交付金が減収になるものと勘案した。不足する財源は町の貯金にあたる財政調整基金から1億4700万円を繰り入れ、収支のバランスを取った。
総合計画を推進
21年度は第六次総合計画の後期基本計画がスタートする。「活力」「快適」「安心」を基本理念に掲げ、関係人口の増加などの重点プランを軸に関連施策と事業を推進していく。予算案の編成では、持続可能なまちづくりに向けた事業や新型コロナ対策へ重点的に予算を配分した。
農業を育成するため、有害鳥獣対策に600万円を計上。新たにドローンを活用した生息調査や追い払いなどを行う。ふるさと納税の推進に4700万円を充て、町の魅力発信や産業活性化を図る。今年度からの継続事業として、厳島湿生公園の木道を改修する(1億6700万円)。
庁舎に防水壁
防災対策の強化には4200万円を盛り込んだ。井ノ口小学校へのマンホールトイレ設置や感震ブレーカーの購入補助、急傾斜地崩壊防止工事などを進める。また、中村川が氾濫した場合でも災害対応業務を続行できるよう、町役場庁舎に防水壁を設ける。
目的別歳出では、衛生費や商工費、土木費などが前年度よりも増加した。防災行政無線のデジタル化が完了したことで消防費が大幅に減った。性質別では、人件費や物件費、扶助費などの消費的経費が前年度対比2・6%減の30億9000万円。投資的経費は5億1100万円で、5・5%増となった。
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