2024年度の全面開園を目指して国土交通省・神奈川県・大磯町が連携して整備を進めている「明治記念大磯邸園」で、町が整備を担当する緑地区域の一部が、4月29日から追加で公開されている。
新たに公開されたのは、旧大隈重信別邸と陸奥宗光別邸跡の庭園に隣接する松林。昨年11月から始まった第1期開園で公開されている庭園と接しているものの、これまでは整備中のためロープが張られ、来園者が立ち入りできないようになっていた。松林の中には遊歩道が敷かれ、水飲み場1カ所と4基のベンチが設置されている。水飲み場のあるベンチの傍らには、大隈重信の故郷・佐賀県の県木であるクスノキが植栽されており、その木陰で休憩することができる。町担当課は「今後も順次、整備を進めて参ります。開園区域の散策を楽しんでいただければ」と話している。
開園は午前9時から午後4時30分(最終入園4時)まで。月曜日(祝日の場合は翌日)と年末年始は休園。入園料無料。駐車場がないため、公共交通機関の利用を。問い合わせは同園【電話】0463・61・0101へ。
段階的に公開
明治以降の近代化に貢献した先人の歩みを後世に伝えようと、政府は2017年11月に伊藤博文、大隈重信、西園寺公望、陸奥宗光という立憲政治の確立に重要な役割を果たした人物にゆかりのある邸宅が集中するこの場所に明治記念大磯邸園を整備することを閣議決定した。国が邸宅や庭園などの中核的な区域、町が特別緑地保全地区や周辺区域の緑地の整備を担当。段階的な公開を予定しており、昨年11月の第1期開園からは、邸園全体の4分の1程度にあたる旧大隈別邸と陸奥別邸跡の庭園部分を公開している。今後は旧滄浪閣(伊藤博文邸跡)と西園寺別邸の庭園、旧大隈・陸奥別邸の邸宅の順で公開し、旧滄浪閣と西園寺別邸跡の邸宅部分を含む全面開園を2024年度に予定している。
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