社会福祉法人二宮町社会福祉協議会の会長に就任した 関野 茂司さん 二宮町富士見が丘在住 66歳
支え合いをつなぐ
○…「福祉のまちづくり」に取り組む二宮町社会福祉協議会。心配ごと相談、訪問介護、子育て支援、地域包括支援センターの運営などを行っている。同協議会の理事と副会長を務め、6月24日に開かれた理事会で新会長に選任された。「行政との連携や民生委員児童委員、ボランティアのネットワークが力強く働いている。今後もみなさんと力を合わせ、垣根をはずした親身な対応に努めていく」と話す。
○…コロナ禍で収入が減り、支援を必要とする人が増えたことを実感している。緊急小口資金などの貸し付け制度や食品を提供するフードバンクがあり、社協の相談窓口を利用してほしいと呼びかける。7月には、不用になった子ども服や絵本を集めて無料で譲るリユース会を初めて実施した。「回収ボックスに多くの人が善意を置いていってくれた。二宮町に人と人のつながり、助け合いの精神があることはとてもありがたい」
○…横浜市生まれ。小学4年生のときに両親の出身地である中井町へ。「周りは田んぼやみかん畑。稲刈りや麦踏みなど農作業を手伝ったり、カエルを追いかけて遊んだりした。曾祖母がカエルを食用に焼いていたのを思い出す」。中学校に上がるころ、二宮町へ移り住んだ。スポーツが盛んな企業に就職。ラグビー部で共に汗を流した仲間との交流は今も続く。OB会で旅行できる日を心待ちにしている。
○…町スポーツ推進委員(旧体育指導委員)として、ニュースポーツの普及や地域のスポーツ振興に長年尽力した。富士見が丘2丁目地区長も務めた。「子どものころ、排気量360ccの自動車でドライブへ連れて行ってくれた」という父親譲りの車好き。温厚な人柄で「ルールを守って安全運転です」とほほ笑む。