町内に住む外国人にも、土砂災害や洪水による浸水、地震から身の安全を守ってもらうために、中井町は外国語版の防災ハザードマップを作成した。7つの言語に翻訳し、町ホームページで11月17日から公開を始めた。
ホームページで外国人向けの防災ハザードマップについて「きけんなばしょのちず」と、やさしい日本語で説明。今年3月に改訂した土砂災害・洪水ハザードマップと、地震発生時の揺れやすさを示した地震ハザードマップの2種類があり、それぞれ英語・スペイン語・ポルトガル語・韓国語・中国語・ベトナム語・タガログ語で表記した。日本語版と同様に、自宅周辺にどのような災害が起きる恐れがあるか、避難所と避難経路を確認し、適切な避難行動につなげてもらうことがねらい。ホームページで閲覧するか、ダウンロードして印刷する。
ハザードマップを減災・防災対策に生かすうえで課題となるのが、住民への周知と理解だ。町は、防災ハザードマップを多言語化したことを「広報なかい」に掲載するほか、外国人従業員がいる町内の事業所などでマップの紹介や掲示をしてもらえるよう協力を仰いでいきたいという。
平塚市は日本語を合わせて10言語に対応した地震防災マップと各種ハザードマップを配信している。川崎市と大和市は避難所情報や災害への備えなどをまとめた外国語版の防災マップを作成。
県の調べによると、中井町に居住する外国人は334人(2021年1月1日時点)。大磯町(192人)と二宮町(244人)よりも多く、県内14町村の中での人数は上から5番目。国・地域別ではフィリピンが197人で6割近くを占め、ベトナム45人、ペルー27人、中国24人、ブラジル21人と続く。韓国や米国、タイなどの人もいる。
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