大磯町は5月26日、新型コロナウイルスの影響で2020年から開設を見送ってきた大磯海水浴場を今夏、3年ぶりに開設すると発表した。期間は7月3日(日)から8月28日(日)まで。一方で飲食や更衣室などを提供する「海の家」については感染再拡大への懸念や採算性などの問題から設置されない。
1885年(明治18年)に初代陸軍軍医総監の松本順が開設した「日本初の海水浴場」として、時代を超えて愛されてきた大磯海水浴場。コロナ禍を経て3年ぶりの開設となる今夏は、ライフセーバーらが常駐する監視所を設置して水難事故防止など来場者の安全確保を図るほか、場内放送などで身体的距離の確保や咳エチケットの徹底などの感染防止対策を呼びかける。また開設期間中の安全を祈願して神輿渡御などの祭事を行っていた恒例の「海開き式」については、感染拡大防止のため規模を縮小し関係者のみで行うとしている。
今夏の海の家の設置を見送った理由について、出店者でつくる大磯海水茶屋組合の鈴木敏勝組合長は「設置に向けて組合内で話し合ってきたが、感染再拡大による急な休場要請など新型コロナのリスクがいまだにあることや、なぎさの祭典など夏に海岸で催されてきたイベントが行われないことによる利用者の減少、建設・運営コストなどから判断し、出店を断念した」と出店者側の厳しい状況を打ち明け、一日も早いコロナの収束と来年以降の海の家復活を切に願っている。
近隣では小田原の御幸の浜海水浴場と江之浦海水浴場、茅ヶ崎のサザンビーチちがさき海水浴場が今夏の開設を発表。平塚も開設の意向を示している(5月30日現在)。
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