二宮中学校で2月21日、二宮中学校PTA(三好祐太会長)主催の防災学習会が初開催された。3年生約100人が能登半島地震の被災地に派遣された二宮町職員の講話に耳を傾けたほか、消防職員による煙体験、水消火器体験や町防災安全課職員による避難所の設営体験などを行った。
同中学校PTAは例年、テーマを決めて活動しているといい、今年は「防災・防犯」をテーマにPTA活動に取り組んでいる。
三好会長は「生徒たちの身になるものにしたい」と防災学習会を企画。なかなか触れる機会のないAEDや防災体験、能登半島地震の被災地に派遣された二宮町職員の経験を直接聞ける機会を用意した。三好会長は「今日のことを頭の片隅に置いてもらい、何かあった時に自分や周りの人の身の安全を守ることに役立ててもらえればうれしい」と話す。
講話では神奈川県からの応援職員派遣要請に基づいて1月26日から2月2日まで、能登半島地震被災地の石川県羽咋郡志賀町で避難所運営などに従事した二宮町職員の鈴木創太さんが現地での活動を報告。瓦屋根が崩れた様子や液状化現象により地面に沈んだ電柱、避難所での食事などを紹介しながら被災地の様子を紹介した。
鈴木さんは中学生に伝えたいこととして、情報を得る方法を確保することや、日々の備蓄について話すと、「現地では水道を使うことができず、飲み水はもちろん、トイレや洗濯、入浴など不便があり、水の大切さを感じた。気温がマイナス2度になることもあり、汲んできた水が凍ってしまうことも。食料の備蓄だけでなく、水を使わないシャンプーや歯磨き、消臭スプレーなども備えてほしい」と呼び掛けた。
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