女子サッカーのアマチュア最高峰「なでしこリーグ」の2部に2024年シーズンから参入しているSEISA OSA レイア湘南FC。多くの選手が、学業や仕事を両立させながら、競技に打ち込んでいる。
地元大磯出身の百武初樹さん(25)は、2021年の夏から茶屋町カフェ(大磯町大磯)に正社員として勤務している。今年5月からは副店長となり、接客のほか、調理などの業務にも携わっている。
国府小学校、国府中学校出身。星槎国際高校湘南卒業後、短期大学に進学し栄養士免許を取得した。新卒で給食事業を請け負う会社に就職したが、「将来、クレープ屋さんをやりたいという夢があって、飲食店の経営について勉強したかった」と同カフェに転職した。「今まで、レイアの先輩たちは結婚や出産で辞める人も多かった。サッカー選手を引退した後のセカンドキャリアのロールモデルを後輩たちに見せられたら、今の高校生たちにも、いろんな選択肢があると思ってもらえるのでは」とチーム最年長として、夢追う背中を見せる。
勤務はシフト制で、「練習などの日程を踏まえて調整がしやすく助かっている」と百武さん。ダブルワークで働いているスタッフも多いといい、「私はたまたま、両立させるものがサッカーだったという感じ。お互いの大切にしているものやライフスタイルを分かり合える雰囲気がある」とほほ笑む。
メニュー開発など学び
「将来の夢のために、今はカフェ修行中です」と、メニュー開発や経営についても勉強中。試合などが入る土日はカフェにとっては繁忙期。「平日のうちに仕込みなどを行って、なるべく負担が軽くなるようにしたい」と話す。肉を練って一つ一つ手作業で包むシュウマイは、1週間で200個を仕込むといい、矢野敬子オーナーは「繁忙期に出勤できないという葛藤はあるかもしれないけれど、いいチームプレーになっているのでは。スポーツ選手らしく、気持ちよく働いてくれている」と話す。
「レイアのサッカーも人も好き。このチームでなでしこリーグ1部に昇格したい」とチーム愛を滲ませる。「チーム最年長として、みんながサッカーを楽しいと思って、力を発揮して活躍できる雰囲気づくりを担っていきたい」と話していた。
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