Fリーグ・ヴォスクオーレ仙台の選手として活躍する 南本 晶さん 中井町出身 29歳
スピード武器に前進続ける
○…「年齢が上の方になり、責任を感じる一年だった」と昨年を振り返る。2014年に日本フットサルリーグに参入した、東北で唯一のクラブ・ヴォスクオーレ仙台のフィールドプレーヤーとして活躍。年末年始、束の間の休息を実家がある中井町で過ごし、今年はチームとして一選手としても、さらなる飛躍を目指す。武器であるスピードを生かし、「一つひとつ勝ちにいく」と抱負を語る。
○…小学生が集うFC中井でサッカーを始めた。中井中学校と伊志田高校ではサッカー部に所属。兄の影響でフットサルに興味を持ち、地元チームでプレー。レベル向上を図りたいと、ペスカドーラ町田の下部組織へ加入した。大学の同級生が就職活動を進めるなか、フットサルの道を選択。「『しっかりやり抜きなさい』と家族が後押ししてくれた」。選手への報酬はなかったため、コンビニエンスストアや給油所などでアルバイト。中井町の観光サポーターも務め、町のイベントを手伝った。
○…13年に仙台へ移籍。「東日本大震災の復興支援に少しでも貢献できれば」。そんな思いもあったという。街でサポーターや市民から声を掛けられると「やっぱり嬉しいですね」。特定のプレーヤーに偏ることなくゴールの楽しさを共有できることや、プレー時の観客と選手の近さがフットサルの魅力だと瞳を輝かせる。 ○…一昨年、同級生と結婚。「食事面など気をつかって支えてくれます」と感謝を口にする。将来は子どもたちにフットサルの楽しさを伝えるのが夢。「離れていても中井町に恩返しがしたい」。機会があれば、故郷でスポーツイベントや教室に参加することもやぶさかでないという。
○…中学時代のサッカー部顧問と再会した際、「よく頑張ったな」と言われた。「姿をちゃんと見てもらえていたことに気づいた。指導は厳しかったけれど、おかげで土台を築くことができた。今の校長先生です」