第41回小田原梅まつりで曽我梅まつり実行委員会会長を務める 曽我 一男さん 市内曽我別所在住 75歳
”恩返し”の思いを胸に
○…曽我別所、原、中河原の3会場を取りまとめる曽我梅まつり実行委員会の会長を務める。41年前の開催当初から運営に関わり、会長として、はじめての梅まつりを迎える。今でこそ小田原ブランドの十郎梅などで知名度も上がり、毎年多くの人で賑わいを見せるが、「道のりは決して平坦なものではなかったよ」と発足当初を振り返る。「梅園から富士山が望める見事な景観はまさに地元の宝。一人でも多くの人にこの素晴らしい景色を見に来てもらえれば嬉しい」と会長としての心情を語る。
○…曽我農園の経営者。生まれは下曽我だが、幼少期は父親の仕事の関係で全国各地を転々としていた。絵を描くことが大好きで画家を目指していたこともあったが、18歳の時に転機が訪れる。下曽我へ戻るきっかけは悲しくも農園を営んでいた祖父の死だった。農業の経験もなく、教えてくれる人もいない。そんな状況を見かねて手を差し伸べてくれたのは、近所の人だった。「嬉しかった、ただただ嬉しかった」と視線を遠くに置いた。「農家をやるからにはイチゴを作ろう」。ただその思いに身を任せ、祖父から譲り受けたみかん畑の一部を伐採。一部の人からは厳しい批判を浴びせられながらもイチゴとメロンのハウス園芸に踏み切った。今では市内はもちろん、県内の品評会でも高い評価を受けるまでに成長した。「少しは祖父孝行ができたかな」と笑顔をこぼす。
○…梅、みかん、イチゴ、メロンの栽培と農家の仕事は一年を通して多忙を極める。頼まれると断れない性分ゆえ、そんな忙しい生活の中にあっても、寿獅子舞保存会会長や小田原民俗芸能保存会協会理事なども兼任し尽力を注ぐ。「地元の人たちには本当に助けてもらった。だからこそ、その時の恩返しが少しでもできれば」と熱い思いを話す。心地よい3万5千本の梅の香りと、人の優しさに包まれて、また今年も新たな曽我物語が幕を開ける。
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