神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

第41回小田原梅まつりで曽我梅まつり実行委員会会長を務める 曽我 一男さん 市内曽我別所在住 75歳

公開:2011年1月29日

  • X
  • LINE
  • hatena
曽我 一男さん

”恩返し”の思いを胸に

 ○…曽我別所、原、中河原の3会場を取りまとめる曽我梅まつり実行委員会の会長を務める。41年前の開催当初から運営に関わり、会長として、はじめての梅まつりを迎える。今でこそ小田原ブランドの十郎梅などで知名度も上がり、毎年多くの人で賑わいを見せるが、「道のりは決して平坦なものではなかったよ」と発足当初を振り返る。「梅園から富士山が望める見事な景観はまさに地元の宝。一人でも多くの人にこの素晴らしい景色を見に来てもらえれば嬉しい」と会長としての心情を語る。

 ○…曽我農園の経営者。生まれは下曽我だが、幼少期は父親の仕事の関係で全国各地を転々としていた。絵を描くことが大好きで画家を目指していたこともあったが、18歳の時に転機が訪れる。下曽我へ戻るきっかけは悲しくも農園を営んでいた祖父の死だった。農業の経験もなく、教えてくれる人もいない。そんな状況を見かねて手を差し伸べてくれたのは、近所の人だった。「嬉しかった、ただただ嬉しかった」と視線を遠くに置いた。「農家をやるからにはイチゴを作ろう」。ただその思いに身を任せ、祖父から譲り受けたみかん畑の一部を伐採。一部の人からは厳しい批判を浴びせられながらもイチゴとメロンのハウス園芸に踏み切った。今では市内はもちろん、県内の品評会でも高い評価を受けるまでに成長した。「少しは祖父孝行ができたかな」と笑顔をこぼす。

 ○…梅、みかん、イチゴ、メロンの栽培と農家の仕事は一年を通して多忙を極める。頼まれると断れない性分ゆえ、そんな忙しい生活の中にあっても、寿獅子舞保存会会長や小田原民俗芸能保存会協会理事なども兼任し尽力を注ぐ。「地元の人たちには本当に助けてもらった。だからこそ、その時の恩返しが少しでもできれば」と熱い思いを話す。心地よい3万5千本の梅の香りと、人の優しさに包まれて、また今年も新たな曽我物語が幕を開ける。
 

湘南巻き爪矯正院 小田原院

無料相談会実施中!神奈川16店舗展開 施術実績41万回超 切らない・痛くない「負担の少ない施術」

https://www.shonanmakitume.com/odawara/

<PR>

小田原・箱根・湯河原・真鶴版の人物風土記最新6

岩宮 千尋さん

木工職人の技を競う「木工─1グランプリ」で最高賞のグランプリを受賞した

岩宮 千尋さん

座間市在住 35歳

12月21日

内藤 淳一朗さん

小田原市食育イベントで講師を務めるスーパー「ヤオマサ」の鮮魚バイヤー

内藤 淳一朗さん

小田原市国府津在住 49歳

12月14日

齋藤 良行さん

ゲストハウス「Have a Nice Day!」のオーナーを務める

齋藤 良行さん

小田原市在勤 35歳

12月7日

川井 健司さん

「注文をまちがえる あつまあるかふぇ」を中心となって企画した

川井 健司さん

南足柄市在住 43歳

11月30日

大橋 史明(ふみあき)さん

箱根登山電車3000形「アレグラ号」の就役10周年を記念した写真展を行う

大橋 史明(ふみあき)さん

秦野市在住 28歳

11月23日

中津川 樹生(みきお)さん

11月30日から開催されるODAWARAえっさホイおどり2024の実行委員長を務める

中津川 樹生(みきお)さん

松田町在住 28歳

11月16日

あっとほーむデスク

  • 12月21日0:00更新

  • 12月14日0:00更新

  • 12月7日0:00更新

小田原・箱根・湯河原・真鶴版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

  • 1/Fゆらぎ

    元セリエA記者・佐藤貴洋がFリーグ解析

    1/Fゆらぎ

    1/fゆらぎのような「五感に響く心地よさ」をFリーグで

    12月14日

小田原・箱根・湯河原・真鶴版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年12月21日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

X

Facebook