「春高バレー」で知られる「全日本バレーボール高校選手権大会(以下・春高)」に、伊勢原高校女子バレーボール部(中坂(なかばん)慎次郎監督/部員数29人)が出場する。18年ぶりとなる全国大会出場を支えたのは小田原出身の3人の中心選手たちだった。
エースでキャプテンの古谷ちなみさんと部長の三澤杏奈さん(ともに3年)は白山中学出身。市内の小学校バレーボールチーム「足柄花子」の時代から9年間、同じコートに立ち続け、高校に入ってからも2人でチームを引っぱってきた。
橘中学出身で2年生ながらレギュラーメンバーに名を連ねる榎本里歩さんは、「次世代エース」の呼び声も高く、チームの大きな得点源となっている。同高には3選手の他にも、春高でベンチ入りが期待される2年の安田奈央さん(中井中)や、1年の田中みのりさん(泉中)と鈴木明夏(めいか)さん(城北中)ら、計6人の市内出身選手が所属。チームを盛り上げている。
春高常連「橘高」の連続出場を阻止
春高出場をかけた神奈川県予選会は11月2、3、9日の3日間、藤沢市で行われた。予選会を振り返り、中坂監督をはじめ、全メンバーが「勝負の試合だった」と口を揃えるのが、川崎市立橘高校との準決勝だ。
上位2校が全国に進める神奈川県予選。春高出場の切符をかけた橘高は、20年連続で春高に出場している強豪。伊勢原高校が20年間勝てていない相手だった。
試合後「この日のラッキーガール」と中坂監督に言わしめるほど大車輪の活躍をみせたのが、部長の三澤さん。
三澤さんは今年の夏以降、後輩の菅原千陽路さん(1年)にレギュラーの座を奪われるも、腐ることなく菅原さんを指導し続けた。予選2週間前に菅原さんがケガ。急きょメンバーに再登録された。
橘高戦は、開始直後から三澤さんのサーブがさえ渡り、サービスエースを連発。勢いにのり、第1セットを25―21で先取した。第2セットでは23―24の勝負どころで三澤さんのサーブ、榎本さんのブロック、エース古谷さんのスパイクが決まり、3連続得点で勝ち、セットカウント2―0で春高出場を決めた。
古谷キャプテンは「橘高との試合だけを意識して練習してきた。大歓声の中、良い緊張感を持って戦うことができた。勝つことができて本当にうれしい」と喜びを語った。
南鴨宮在住の中坂監督は全国大会に向け、「負けたチームの分まで精一杯頑張りたい。目標は過去最高のベスト8。挑戦者の気持ちを忘れることなく、試合に臨みたい。ぜひ小田原の方にも応援してもらえれば」と抱負を語った。
春高は来年1月5日(月)、東京体育館(東京都渋谷区)で開幕する。
![]() 強豪「橘高」のリズムを崩した三澤さんのサーブ
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