小田原シティーモールやダイナシティなど、大型商業施設がある川東地区に来春、住民待望の新交番が誕生する。
新しい交番は川東タウンセンターマロニエの一角に建設される。敷地面積115平方メートルの鉄骨2階建てで、延床面積71平方メートル。1階は事務所、2階は警察官の休憩室などの機能を備え、太陽光パネルも設置される予定だ。「(仮称)川東地区交番」は、神奈川県の新年度予算で計上されたもの。事業費は4125万6千円。
新交番設置に伴い、鴨宮駅前交番は警察官が立ち寄り、駐留する「連絡所」となる。これを受け市内の交番は13カ所、駐在所は11カ所、連絡所が1カ所となる。連絡所に関して小田原警察署は、「(連絡所も)必要に応じて警察官を配備する場合もある」としている。
4万超の声も後押し
1993年にイトーヨーカドー小田原店がオープンした頃から、周辺地域では交通量が増加し、地域の安全面から交番設置の要望があがっていた。2008年6月には下府中・国府津の2つの自治会連合会が中心となり、「川東南部地区大型交番設置促進協議会」を発足。その後、隣接する豊川・酒匂などの自治会連合会の賛同も得て同年8月、交番設置を求める署名活動を実施。翌年2月に要望書と4万2096人の署名を神奈川県警察本部に提出した。
下府中地区自治会連合会の星崎政光会長は「7年間訴え続けた要望が通った。交番ができることで、今まで以上の安全が確保できる」と喜びを口にした。また同署は、「新たな交番の開所に伴い、安全で安心して暮らせる地域社会の実現を目指していきたい」と語った。
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