統一地方選挙の前半戦にあたる神奈川県知事選挙と県議会議員選挙が4月12日に行われた。
知事選 黒岩氏 圧勝で再選 投票率は過去最低
神奈川県知事選挙は、現職の黒岩祐治氏(60)が220万票近い圧倒的な支持を集め、新人の岡本一氏(69)に大差を付けて再選を果たした。
当選確実が報じられた後、黒岩氏は「裸で県民の皆さんの中に飛び込んだ」と選挙戦を振り返った。今後も特区などを活用した経済活性化策を進めていくこと を強調。「血の通った行政を実現させられるかが課題」と県民の声を今まで以上に県政に反映させることを2期目の目標に掲げた。
投票率は過去最低の40・71%。低投票率について黒岩氏は「県議選が11選挙区で無投票になったのが痛かった」と話した。
県議会議員選挙が無投票だった小田原市の投票率は、県内全58開票区で3番に低い27・87%だった。
南足柄市 瀬戸氏が初当選 4年前の雪辱果たす
県議選南足柄市選挙区は新人の瀬戸良雄氏(67)が、6選を目指した川上賢治氏(76)を破り、初当選、4年前の雪辱を果たした。
午後11時、当選の一報を受け、喜び合う陣営に瀬戸氏が姿を現すと、瞬く間に支持者が取り囲んだ。瀬戸氏は「支持者の皆さま、市民の皆さまからいただいた票を大切にしたい。大学病院の医局を誘致する目標をたて、全力を注ぎたい」などと興奮気味に話した。
一方、敗れた川上氏は「今後は一市民として政治活動を続けたい」と話していた。
瀬戸氏の陣営は、元市議ら女性支持者で作る支援グループが力を発揮。女性が前面に出る明るく元気な雰囲気がそのまま選挙結果につながった。
南足柄市の投票率は前回より7・46ポイント低い50・18%だった。
足柄下 新人対決 高橋氏に軍配 3町すべてで勝利
新人同士の争いとなった県議選足柄下郡選挙区は、新人で前湯河原町議の高橋延幸氏(53)が、同じく新人で湯河原町商工会会長の石倉幸久氏(62)を破り、初当選を果たした。高橋氏は2001年、実父で元県議の実氏の逝去に伴い行われた補選に立候補するも、落選。その後、湯河原町議を14年務め、捲土重来を期しての選挙だった。
高橋氏は「父が残した『初心生涯』という言葉を忘れずに前に進みたい。私を『繋ぎ』にし、3町の議員、首長と連携を保ち、頑張らせてほしい」と意気込みを語った。
下郡3町の投票率は、箱根町41・67%、湯河原町54・49%、真鶴町51・94%で、高橋氏は3町すべてで石倉氏を上回った。
小田原市・足柄上 無投票で当選
なお、県議選の小田原市選挙区は、新人の小澤良央氏(41)と現職の守屋輝彦氏(48)が、足柄上選挙区は、現職の杉本透氏(61)がそれぞれ無投票で当選を決めた。小田原は8年振り、足柄上は2期連続となった。
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