市内寿町のエネルギー関連企業、株式会社古川(古川剛士代表取締役)は5月10日、湘南ベルマーレフットサルクラブ(水谷尚人代表、以下、湘南BF)と地域貢献パートナーシップを締結すると発表した。
パートナーシップは、古川が運営する大井町のメガソーラー発電所の売電収益から年間発電量1kwhにつき1円を湘南BFに寄付。湘南BFは、寄付金を原資に地域貢献活動を行うというもの。2014年度の年間発電量は約284万4500kwhだったので、284万円強が寄付されることになる。寄付は、前年度の発電量に応じて毎年行われることから、湘南BFにとっては、まとまった資金源を得たことになる。
湘南BFは地域貢献事業として、現在小田原市内で続けている小学校への巡回授業を2市8町に拡大するほか、小中学生や福祉施設などからホームゲームへの招待事業などを行っていく。
古川社長はメガソーラー発電所建設以後、地元の小・中学生を対象に施設見学会を開くなど、地域貢献事業を行ってきた。稼働から1年経過したのを受け、さらに地域貢献事業を力強く推進するため、湘南BFを支援することにしたという。今回の支援について古川社長は「強くなってもらうのが一番の地域貢献。(寄付金は)チームの強化費としても有効活用してほしい」と発破をかけた。
今回「エネルギー」をキーワードに両者を繋いだのが、一般社団法人エネルギーから経済を考える経営者ネットワーク会議(鈴木悌介代表理事)。同会議の小山田大和事務局長は「再生可能エネルギーを手掛ける事業者がスポーツを通じて、地域へ還元するモデルケースになる。将来、電力自由化になった際に、地域スポーツへの貢献度合いでエネルギーを選ぶ時代になるのでは」とその意義を話す。湘南BFの水谷代表も「このような動きは、他のクラブにも伝えていきたい」と約束した。
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