小田原・箱根・湯河原・真鶴 社会
公開日:2015.09.12
ブルックス大井事業所
未病施策の拠点に
県西地域活性化プロジェクトで採択
神奈川県は9月3日、県西地域で取り組む「未病」をテーマとした地域活性化策の拠点施設に、大井町のブルックス大井事業所(小川裕子代表取締役)を選んだ。親会社の(株)ブルックスホールディングスと大井町が共同提出した「未病いやしの里センター(仮称)」の概略提案を採択した。
県は、県西地域2市8町(総人口約35万人)の地域活性化策として、この地域を「未病の戦略的エリア」と位置付けている。「未病」をテーマに食や自然、温泉などをブランド化して国内外へ発信し、国際市場でも通用する分野を構築する考え。未病とは健康と病気の間を行き来する心身の状態を指す漢方用語で、未病の改善を黒岩祐治県知事が提唱している。
情報発信や各種事業の展開などに取り組む拠点施設を公募し、設置場所やコンセプトなどの概略提案を求めていた。県によると、8月末までにあった応募は4件。審査方法など採択までの経過は「公表できない」としている。
ブルックス大井事業所の敷地面積は東京ドーム13個分の約61ヘクタール。旧第一生命ビルでもある本館は東名高速道路からも見える地域のランドマークとして広く認知されている。
今後はブルックスと大井町、県が2016年度中の基本計画策定をめざす。
同社では既存施設や敷地を活かし、健康診断センターのほか、景観を活かしたショッピングモール、アスレチック、合宿施設などを整備し、順次供用する方針。
小川裕子社長は「神奈川県、大井町とともに県西地域全体の皆さまのご協力を頂きながら、心と身体の健康作りの日本のメッカとなることを目指します。まずは施設の有効利用の検討から始めたい」としている。
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