間もなくゴールデンウィーク。昨年の圏央道開通に続き、今年は小田原城のリニューアルを控え、例年以上に観光客の増加が期待される。観光客の受け入れで、いつも課題となるのが周辺の駐車場だ。
小田原市は、1996(平成8)年に策定した駐車場整備計画に基づき、中心市街地の駐車場整備を進めてきた。昨年11月の小田原駅東口駐車場オープンで、駅周辺の駐車保有台数は2000台以上。ピーク時調査の稼働率は60%で、実は「足りている」のだ。
小田原の観光の核は中心市街地内の小田原城。二の丸広場を会場に開催された小田原かまぼこ桜まつり(3月26・27日)には4・3万人、桜が満開を迎えつつあった翌週の小田原おでんサミット(4月2・3日)には9万人の来場者が集まった。大きなイベントこそなかったが、城周辺の桜が持ちこたえた翌週末も、大勢の観光客が訪れ、駐車場は「満車」が目立った。
「臨時駐車場にならないの?」
駐車場の台数は十分だが、小田原駅や小田原城周辺など、便利な場所に利用者が集中するバランスの悪さが「土日はいつも満車」のイメージを作っている。観光誘客の増加を目指す小田原にとっては、決して好ましいことではない。
問題解決のため「観光シーズンだけ臨時駐車場にすれば」と思わせるのが、近年中心市街地に顕在化してきている「空き地」。
駅前の再開発予定地(写真右上)や芸術文化創造センター建設予定地(写真右下)、昨年史跡整備のため取得し、このほど更地になった旧日本たばこ(株)営業所跡地(写真左上)などがそれだ。
ただこれらの土地は、国からの補助金で取得した、使途が決まった土地のため、目的外の使用は法律で禁じられている。商店主などからは「臨時駐車場にならないか」との要望もあり、小田原市も県や国に確認したが「常習化してしまうと良くない」(市文化財課)と了解が得られなかったという。
市観光課では、補助金を得ずに取得した西海子通りの旧保健所跡地(写真左下)を、桜のシーズン(3月26日から4月10日)の土・日のみ駐車場として開放。1日150〜200台が利用し、時間帯によっては「満車」になった。5月3日の北條五代祭り当日も、1回500円で駐車可能にするが「民業圧迫になってはいけない」(同課)との理由で、GW中の開放は祭り当日だけ。同課では特典付のキャンペーンを実施し、公共交通機関の利用促進に力を入れる。
メディア露出の増加などで、人気観光地となりつつある小田原。それだけに、不足していない「駐車場不足」は悩ましい課題だ。
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