神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

東洋会から初の合格者 日比EPAの介護福祉士

社会

公開:2016年4月16日

  • X
  • LINE
  • hatena
利用者からも人気のディッキーさん
利用者からも人気のディッキーさん

 社会福祉法人東洋会(崎村俊裕理事長)が運営する特別養護老人ホーム「ジョイヴィレッジ」で働く、フィリピン人のトーレンティラ・ディッキー・カンサナさん(27)が、このほど介護福祉士の国家試験に合格した。2009年から同会が介護福祉士不足の解消などを目的に、日比経済連携協定(EPA)により受け入れている外国人で、初の合格者となった。

 EPAは、2国以上の間で物や人の流れを促進する協定。その一環として、日本では介護福祉士の候補生としてフィリピンやインドネシアなどの外国人を受け入れ、就労経験を重ねながら、国家資格取得を目指す動きがある。介護福祉士の国家試験を受けるには、3年間の実務経験が必要となる。

 ディッキーさんは、フィリピンのミンダナオ国際大学卒業後、この制度を利用して来日。施設で働きながら、資格取得に向け勉学にいそしんできた。来日当初こそ母国との気温差に慣れず、長袖の洋服を何枚も着込んで生活していたというが、今ではすっかり小田原での生活にも慣れ、シティーモールや小田原駅周辺がお気に入りのスポット。「小田原駅前のラーメン屋が美味しくて」とすっかり小田原通だ。

 昨年の不合格をバネに一層の努力をしたというディッキーさん。協定の取り決めで、今年も不合格であれば帰国しなければいけないという背水の陣で試験に臨んだ。

 日本語を母国語としないEPAの受験者でも、試験問題すべての漢字にふり仮名がついてあるのと、試験時間が1・5倍というだけで、内容は日本人と同じ。専門用語も多く、「日本語独特の言い回しを理解するのが難しかった」と苦労を語った。

 施設を利用する87歳女性は「優しく、誠実。いつも元気をもらっている」とその人柄を称え、待望の合格者に「仕事はもちろん、同じ境遇の後輩たちの良き道しるべとして、また、まとめ役として力を発揮してほしい」と施設長の熊谷久子さんは期待を込めた。

 ディッキーさんは「資格を取得したことで自信になった。もっと頑張って仕事をしていきたい」と今後も小田原で介護福祉士として働く決意を口にした。
 



小田原・箱根・湯河原・真鶴版のトップニュース最新6

唯一の助産院が開院

真鶴町湯河原町

唯一の助産院が開院

地元有志の思いを実現

4月12日

顔が見える「魚屋カード」

小田原市内店舗全27種

顔が見える「魚屋カード」

イベントなどで来店訴求

4月12日

新給食センター開所

小田原市

新給食センター開所

8中学校へ3800食

4月5日

「南町ひろば」開業

報徳仕法ママズハグ

「南町ひろば」開業

子育て・多世代交流拠点に

4月5日

展望広場がリニューアル

駒ヶ岳山頂

展望広場がリニューアル

「存分に景色を楽しんで」

3月29日

1市2町で上昇継続

2025年地価公示

1市2町で上昇継続

「移住・観光関連ニーズ高い」

3月29日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月12日0:00更新

    0

  • 4月5日0:00更新

    0

  • 3月29日0:00更新

    0

小田原・箱根・湯河原・真鶴版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2025年4月12日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

X

Facebook