「初心者がこんなところまで来られるとは思っていなかった」―。
小田原高校少林寺拳法部の花原里奈さん(3年)が高校生活最後の夏に、宮城県塩釜市で8月5日から行われるインターハイの女子単独演武に出場する。
6月の県予選では堂々の1位通過。これまで関東、全国の出場経験もあり表情には余裕が見られた。しかし、鬼門はその先。上位大会では緊張がしなやかさとスピードを容赦なく奪い苦杯をなめた経験もある。
高校から始めた少林寺拳法では30以上の技を学び、今年、黒帯を取得。中学時代の剣道部の経験がいきたこともあった。披露する型の構成は6つでどれも基礎基本の型。1年半前に構成を決めて以来変えず「より正確に。基本に忠実に」を念頭に鍛錬を積んできた。
金原史忠顧問も「これだけ優秀な選手はそうそう出てくるもんじゃない」と太鼓判を押す。高校少林寺の総仕上げを前に花原さんは「固くならず、スピードと軸の安定を意識して。2年ちょっとの短い期間だけど、やってきたことを出しきる」と本番までできることのすべてをやりきって臨む。
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