中学生男子を対象にしたソフトボールのクラブチーム「K―小田原クラブ」(押久保義矢代表)がこのほど結成された。小田原市内にはこれまで同様のクラブチームがなく、少年チームに所属していた子どもが継続してプレーする環境がなかった。ソフトボール少年にとって新たな選択肢となるのか―。
神奈川県内には各市町村に小学生や社会人のソフトボールチームが多数存在する一方、中学生を対象にしたクラブチームがなく、中学校の男子ソフトボール部も横須賀市に1校あるのみ。県ソフトボール協会によると、教職員の異動で部活動として安定した活動ができないことがその要因としてあげられ、指導者不足からクラブチームの発足にも至らなかったという。
小田原も例外ではない。少年ソフトボールは市内に15チームあり、選抜選手で構成される「西湘」は県代表として関東大会でこれまでに10度の優勝経験がある。ところが少年ソフトボールが盛んな地域の一つでありながら中学生を対象にしたチームは皆無。積み上げた経験をソフトボールに生かすことはできず、野球など他スポーツへの転向を余儀なくされるのが現状だった。
練習場所の確保チーム強化に課題も
こうした状況に対し、横浜市にある女子ソフトボールクラブの監督を務める押久保さんは昨年、小学校卒業後も継続してプレーできる環境を整えようとチーム設立を計画。親交のあった小田原東高校ソフトボール部の前顧問・鈴木利夫教諭の協力を仰ぎ、自身のチームを母体として地元横浜と小田原での設立に向けて動き出した。
これにあたり押久保さんは、県ソフトボール協会を訪問。さらに市のソフトボール協会なども訪れ、クラブの概要などを説明して理解を求め、おおむね賛同を得られたという。
念願が叶い中学進学後もソフトボールを続ける環境が整い、鈴木教諭が指導にあたることも決まった。チームを設立した4月1日以降、さっそく入部を希望する連絡もあるなど地域の需要も実感している。しかし練習場所は確定しておらず、これまでチームのなかった県内では公式の大会はもちろんないなど、課題も山積みだ。
だが県ソフトボール協会も「県内でソフトボールを盛り上げていけるよう、協会としても応援していきたい」と支援に前向き。押久保さんは「ソフトボールを続けたいという子どもたちの夢を潰したくない。子どもたちにソフトボールの文化を根付かせていきたい」と話している。
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