白鷗中学校3年の三浦秀斗(しゅうと)君がこのほど、(公社)少年軟式野球国際交流協会の日本代表に選ばれた。東日本地区から選抜された選手とともに、8月にアメリカで開かれる国際大会に出場する。
同協会は少年野球の普及振興を目的に、海外少年野球組織との国際交流を行っている。国内では年3回大会を主催。各大会で優れた成績を収めた選手を選抜し、オーストラリアや台湾、アメリカ、シンガポールなど各国で開催される国際大会に選手を派遣している。
三浦君は横浜市泉区の中学生軟式野球チーム「横浜オール泉野球クラブ」に所属し、5月に江戸川河川敷球場で開かれた第34回春季東日本中学生大会の選抜大会に出場。初戦で敗れたもののキャッチャーとしてチームを牽引。優秀選手に選ばれ、同時に日本代表の座を獲得した。
出場するのは、8月にアメリカ・セントルイスで開かれるSLBBA中学生軟式野球国際大会。自身初の海外で、世界の選手と対戦するのも初めての経験。
三浦君は「身体の大きさやスピードも違う相手に挑む貴重な機会。気持ちで負けずにきっちりプレーしたい」と夢の舞台に気持ちを高ぶらせる。
夢はプロ野球選手」3回目の優秀選手賞
野球との出会いは、横浜スタジアムに野球観戦に行った幼少期。ファンだった元阪神タイガースの浅井良選手をスタンドから応援した。声援に気づいた浅井選手から受け取ったボールは、今でも宝物。「僕も野球をやりたい」。幼い心に夢が芽生え、小学生になるとすぐに町田小学校のソフトボールチームに入団した。5年生の時に県大会にも出場。「何より野球をやっている時間が楽しい」と話す。
中学生になり、兄が通っていた湯河原町の軟式野球チームに入った。しかし部員数が減少し、試合はおろか練習さえできなくなった。そこで、より高いレベルのチームでの練習環境を求め、現在のオール泉野球クラブに合同チームの形で所属。土日は横浜市内の球場に車で1時間半かけて通い、捕手だけでなく投手としても活躍している。
優秀選手賞に選ばれるのは実は3回目。これまでは先輩の出場を考慮して辞退し、今回は念願の選抜への切符だった。
平日は学校の野球部に混ざって練習する三浦君。「夢はプロ野球選手」と力強く語る。試合前に必ず食べるという大盛の餃子は勝負飯。アメリカ滞在中に食べられない母の味も、「日本で2週間分食べてから行きます」と茶目っ気たっぷりに少年の顔をのぞかせた。
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