「誰かを助けたい、役に立ちたい」。そんな気持ちを後押しするプロジェクトを、小田原市出身で東京大学に通う飯山智史(さとし)さん(22)が考案した。手助けが必要な人から気軽に声をかけてもらいやすくし、協力する意思を表明することができる新たな仕組みとして各界から注目を集めている。
飯山さんは昨年9月、大学の友人と「エンパワープロジェクト」を立ち上げた。国連が2030年までに優先目標として掲げる持続可能な開発目標(SDGs)の一つ「誰一人取り残さない」という目標にそったもの。国内でも20年の東京オリンピック・パラリンピックを前にさまざまな社会の改善が求められている。飯山さんはこのプロジェクトを昨年12月にアメリカ・ニューヨークの国連本部で発表した。
マゼンタ・スター若者から普及を
現在は妊婦や高齢運転者、障害者など当事者が「マーク」をつけることで周りに自身の状況を提示するのが主流だ。飯山さんはこの在り方に疑問を感じ、「精神障害などは目に見えづらいけれど、助けを必要としている人もいる。協力しようという意思表示を僕たちがしたらいいのではないか」。
考えたのが、SDGsのテーマカラーであるマゼンタ(ショッキングピンク色)を使い、星を描いた「マゼンタ・スター」をシンボルマークにすること。マークを身に着けることで「よければ協力します」という意思を表明してもらう仕掛けだ。缶バッジやキーホルダーなどを作り、ホームページで販売。さらにこのほどばんそうこうも開発した。5枚セットで「けがをした人に差し出せるよういつも持ち歩いてほしい」との思いが込められている。
飯山さんは「社会貢献や福祉というと、関心がない人や抵抗を感じる人もいる。少しずつ活動を知ってもらうことが必要」という。「まずは故郷である小田原から、優しい気持ちになれるマークとして広がっていってほしい」と願っている。
グッズはホームページ(https://empowersdg10.thebase.in/)で8月1日から購入できるほかハルネ小田原内地産カフェで販売する予定。
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