8月2日から6日まで三重県伊勢市で行われた高校総体(インターハイ)陸上競技。女子400mで相洋高の高島姉妹の妹・咲季さん、男子800mでクレイアーロン竜波君(ともに2年)が全国の頂点を掴み取った。
※ ※
大会初日。快心の走りで今夏の相洋快進撃の幕開けを告げた咲季さん。決勝レースでは第3コーナーで先頭に立つと、そのまま後続を一気に振り切り、独走で日本一を掴んだ。ゴール後、トラックにお辞儀をすると隣のレーンを走った5位入賞の姉・菜都美さんと健闘を称え合った。
前評判通りの実力を見せ、重圧を跳ね除けた咲季さんは「タイムも結果もうれしいが、まだまだ謙虚にやっていく」。菜都美さんも「準決勝で出した自己ベストを決勝でもと頑張ったが、去年の国体より順位が上がってよかった」とはにかんだ。
0・8秒差の決戦
「気持ちで勝負が付く」。日々、自分にそう言い続けたクレイ君の背を後押しするかの如く、伊勢の燃えるような暑さが戦う魂に火をつけた。
スタートから好位置に付けたクレイ君だったが残り150mで鳥居風樹君(中京大中京高3年)に追い上げられ、松本純弥君(法政二高3年)も加わりレースのクライマックスはデッドヒートに。終盤の意地のぶつかり合いを最後は「タイムは考えず、ただがむしゃらに」と腕を振った。
体力はオーバーヒートしていたかもしれないが「気持ちが出た」。灼熱の大接戦に終止符を打ち、頂点に立ったのはクレイ君。2位松本君との差はわずか0・8秒だった。「普通にうれしいです」。快挙にもどことなく素っ気ないのもそのはずだ。戦いを終えた男の目線はすでにその後の4×400mリレーの予選へと向かっていたからだ。
この日、会場に訪れていた現・DeNAランニングクラブ総監督の瀬古利彦さんも45年前の三重大会に出場して同種目で優勝。クレイ君の走りに「将来の日本の長距離界のために頑張ってほしい。いい顔していたね」と笑顔で話した。
また、女子4×100mリレーでは県記録を更新するも4位と悔しい結果に。男子400m決勝はメルドラムアラン君(3年)が6位に入賞。準決勝で叩き出した今季ベストタイムとなる47秒30を「もう一度」と挑んだものの、悔しい結果に終わったがマイルリレーにすべての気持ちを切り替えた。
歓喜に沸く次のレースで
直前の女子4×400mリレーでの仲間の勝利を目に焼き付け、気合十分で初制覇に挑んだ男子4×400mリレー(決勝・8月6日)。ともに準決勝のタイムが上位だった相洋高と法政二高のライバル同士の神奈川決戦は思わぬ形で決着が着いた。
1走のクレイ君が作った良い流れをそのまま生かすつもりだった相洋は、3走の山本毅君(2年)と4走アラン君のバトンパスで痛恨のミスをしてしまう。男子部長でもあるアラン君は県総体の時から常々「後輩たちが本当によく走ってくれている。自分もとにかく頑張らないと」と話し、誰よりも気持ちを込めて挑んだ最終決戦だった。
「気付いたら落としてしまった」(アラン君)。後輩たちも「アラン先輩に優勝させてあげたかった」と夕日に照らされた熱闘直後のトラックは悔しさで溢れた。
テニス団体で悔しい準V仁愛女子高 吉田華菜子
テニス女子団体戦で準優勝した福井県の仁愛女子高のメンバーの1人・吉田華菜子さん(2年・富水小出身)は笑顔の中に悔しさがあった。
ダブルスとシングルス2戦が3面同時展開される中で、ダブルスに出場。2回戦まで勝ちを収めたが、準々、準決勝は打ち切り勝利となった。「決勝まで先輩たちに連れてきてもらった。最後こそは」と決勝は相生学院高に息巻いた。
シングルスで1敗を喫し、もう一方のシングルスと吉田さんのダブルスが接戦を繰り広げる中、ダブルスで1S(セット)目を落とすも執念で2S目を奪取。隣のコートのシングルス・押川千夏さん(3年)に追い風を吹かせた。しかし、押川さんが破れ準優勝が決まった。
吉田さんは「決勝で戦えたことはうれしい。けど結果は悔しい。先輩から『来年こそは』と託されたので1年間、優勝できるようにやっていく」と次なる目標に邁進する。
小田原・箱根・湯河原・真鶴版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
湘南巻き爪矯正院 小田原院無料相談会実施中!神奈川16店舗展開 施術実績41万回超 切らない・痛くない「負担の少ない施術」 |
<PR>